ベイシアが2004年4月から実験展開している小型SM「ベイシアマート」が再度、路線変更した。今年3月にベイシア電器からベイシアマートへと業態転換した佐野店は、従来のベイシアマートとは異なり、医薬品や日用雑貨を充実した店舗とし、7月17日には同タイプ2店目となる、つきのわ店を出店。現在も出店が増え続けているドラッグストアの開発力やローコストな運営方法を吸収し、多店舗化を狙う。佐野店、つきのわ店とも好調なスタートと同社。各店とも年商5.5億円を計画する。現時点でベイシアマートは21店だが、来年にかけて30店体制を目指し、ベイシアは大型のスーパーセンター、中型のスーパーマーケットと合わせて3本の業態で今後はドミナント形成を進める。
ベイシアが展開している小型店ベイシアマートはこの10年間に何度も売場を変化させている。2004年4月に開始した当初、1号店の尾島店(現在は閉鎖)はバラエティショップと位置づけ、菓子や調味料、即席麺、酒・飲料の他に日配、青果といった食品と日用雑貨を売場の半分ずつに分けて配置。精肉や鮮魚は扱わず、日用雑貨は100円ショップのような品揃えだった。
最初の路線変更は2006年9月で、地元スーパー閉鎖後に居抜き出店した「ベイシアマート倉賀野店」で生鮮3品を本格販売。さらに、2009年9月には「ベイシアマート深谷上野台店」で日用雑貨を大幅に絞り生鮮3品中心のSMへと方針転換した
そして今年3月に出店した佐野店では医薬品に加え化粧品や日用雑貨を充実したドラッグストアとSMを融合させた業態へ再転換。7月11日にオープンした、つきのわ店も同タイプで、今後ベイシアマートの新店はこのタイプとし、既存店も医薬品を揃えた店に順次改装。来年にかけて30店体制を目指す。
ベイシアマートは生鮮や惣菜全てをアウトパックにしてバックヤードを小さくし、駐車場も50~10台と広くない。当初は売場200~300坪で居抜き出店主体に開発していたが、今回の新タイプでは400~450坪と若干大きくした。ドラッグストアの機能を持たせて医薬品を2,600アイテム揃え、この他に化粧品やダイエット食品、日用消耗品など幅広く取り扱う。ポイントは医薬品も販売する利便性を高めたSMとしての集客力強化。生鮮3品や惣菜は日常よく使われる多頻度品に限定する。元気のあるドラッグストアの店舗開発力とローコスト運営を吸収しながら、ドラッグストアにはない生鮮3品を扱うことで差別化を図る。郊外型店舗を展開するベイシアは売場1,800~3,000坪の大型スーパーセンター、750~900坪の中型スーパーマーケット、小型のベイシアマートの3業態でのドミナント化を図る方針だ。
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フードジャーナリスト 旭 利彦
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