ドン・キホーテは通常のコンビニよりも付加価値を高めた「驚安堂大宮南銀店」を8月8日(金)にオープンした。以前はパチンコ店だった所へ、2010年に「ドン・キホーテ」として居抜き出店。今年6月27日に同店から200m離れた場所に「ドン・キホーテ大宮東口店」がオープンしたため、ビッグ・コンビニに業態転換した。「便利で、安くて、楽しい」をコンセプトとし、価格で他店を圧倒する「驚安価格」商品も陳列。弁当や惣菜、デザートなどもコンビニよりも安く提供する。「驚安堂」は昨年6月28日に都内杉並区にオープンした桜上水店に続き2店目。年内には都内の駅前など2~3店を出店予定で、2020年までにはピカソ業態を含め小型店で50店体制を計画する。
小商圏をターゲットとした都市型小型店が人口の多い首都圏中心に続々と開発されている。その多くは、かつてはパチンコ店や書店などの異業種だった空き物件への居抜き。幾つかのSM企業では売場100坪前後の小さな店を数店展開しており、将来の多店舗化も目論んで実験を続けている。
現在、小型SMとして店舗数が多いのが、イオングループが展開する「まいばすけっと」の500店で、次は小型食品DSビッグ・エーの180店、アコレやミニピアゴは今年中に100店を突破し、マルエツプチは60店に。これらの小型店はいずれも店舗数の拡大を計画し、現在FC加盟店をチェーン展開して隆盛を誇っているコンビニに直営で対抗する構え。
小型店にほぼ共通しているのは、ローコストオペレーションによる低価格販売の実現で、EDLPを追及してチラシ販促は極力回避。低コストの開発を狙い、居抜き物件主体の出店戦略を進めている。ドン・キホーテはビッグ・コンビニ「驚安堂」を2店展開するが、年内にはさらに2~3店出店し、2020年までにはピカソを含めた小型店(現在はピカソ10店、エッセンスが3店)で50店体制を目指している。
「驚安堂」は既存コンビニと同様にシンプルな店舗設計で、普段使いの買い回りの良さを追求しながら、食品や日用消耗品では、他店を圧倒する「驚安価格」の商品も揃え、弁当やおにぎり、惣菜、デザートもコンビニよりも安く提供する。「ワクワク・ドキドキ」の店舗空間を創造するドン・キホーテ的な要素も取り込み、大宮南銀店ではレジカウンター周辺にポップコーン製造機2台やセルフコーヒーマシンを常設し、ホットスナックにソフトドリンクや生ビールも提供する。4席ほどのイートインスペースも店内に設け、その周りに銀行ATMや無料携帯充電器を常設。その一方で、宅配サービスや公共料金の収納代行サービス、コピー機の設置といった通常のコンビニにある機能はない。品揃えとしては、青果は扱うが、精肉や鮮魚はなく、デリカやパン、即席麺や酒、飲料、菓子、冷凍食品、デイリー品と2類・3類の医薬品、日用消耗品を1階で品揃えし、地下1階ではコスメ商品や化粧品、パーティグッズ、実用衣料などを販売。通常のコンビニとは違う試みを実験している。
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