オオゼキは7月8日(火)、37店目となる「オオゼキ上野毛店」を都内世田谷区の東急大井町線・上野毛駅から徒歩2分の住宅立地にオープンした。昨年11月28日に出店した祐天寺店以来の同社の新店となる。売場は1階の150坪と小さく、間口が狭くて、奥行きのある構造。バックヤードは主に2階に配置している。上野毛駅から2駅隣の尾山台駅の近くに2010年5月18日から営業している「オオゼキ尾山台店」(150坪)が現在、年商27~28億円と稼ぐ成熟店となっており、上野毛店の店長は尾山台店から異動させた。尾山台店では比較的単価の高い商品が動いており、上野毛店では少し上質なこだわり品をコーナー化して展開している。
世田谷区内で12店を展開し、総店舗数は37店となったオオゼキ。年内にはもう1店新店を都内に出店する予定だ。同社は25期連続の増収を続けており、2014年2月期の売上高は814億2,993万円。5年前と比べ100億円以上も売上を伸ばしている。前期の営業利益は58億1,341万円、経常利益は59億913万円、当期純利益は35億4,554万円で、利益も5年前より数字が伸びている。
オオゼキの店の特徴は、青果部門に最大限の力を注いでいること。青果担当者が青果の売れ行きを見ながら絶えず商品を動かしており、青果売場の商品陳列は1時間ごとに変化している。150坪前後の小型店の展開が多い同社だが、売場内に占める青果のスペースは広く、その結果、青果の売上構成比は25~26%と、まるで八百屋と思えるような生鮮強化型のSMとなっている。その一方で惣菜を直営展開している店は一部で、コロッケの唄やカネ美食品、サンエーがコンセスタイルで運営し、売上構成比も3~4%と低い。即食系よりも素材を売る店として都内では認知されており、一般客の他に飲食店などの業者が利用するケースも多い。
7月8日、世田谷区内にオープンした「オオゼキ上野毛店」は上野毛商店街の駅前通りにあったパチンコ店跡地に開発した売場150坪の小型店。周辺の競合店は1969年オープンの「トップ上野毛店」と1993年オープンの「トップ中町店」の2店しかなかったが、オオゼキが出店してきたことで変化。「トップ上野毛店」は閉鎖し、「トップ中町店」は7月14日~24日まで改装工事を実施して25日に24時間営業の「トップ・パルケNEW上野毛店」としてリニューアルオープンしている。
「オオゼキ上野毛店」の初年度の目標(8ヵ月間)は11億円と控え目だ。同社の繁盛店の池上店や旗の台店は150坪の売場で年商30億円前後となっている。37店のうちの約半数は150坪前後の小型店であり、大型の店でも300坪ほどで4~5店の展開。さらに同社は正社員比率が7割、パート比率3割と日本のチェーンスーパーとは真逆の社員比率としていることでも異色の存在と言える。
オムニチャネルでネット専業からの侵食を防げるか
AJS 新生「くらし良好」を今秋より投入、PB活性化へ
ヤオコー 小売業で初めて、DBJ健康経営格付を取得
ネスレ日本 家庭内から家庭外の飲用へと需要が大きく変化!
NSAJ 9月17日(水)に第4回全国大会・東京大会開催予定
小型SMの戦略
3つのプロトで首都圏の住宅・オフィス・混在地に展開06
99イチバ 社長 伊藤 輝志 氏
小型店レポート
ミニピアゴ新川2丁目店
NEW OPEN STORE
精肉や鮮魚売場の間台の壁面にこだわり品をコーナー展開
オオゼキ上野毛店
コンビニ+αの小商圏対応で、駅前繁華街に24時間営業
驚安堂 大宮南銀店
成熟化したSM業界、今こそ商品を磨くことを最重点に取り組むべき
梅雨明け遅れから夏物商材が低調に推移
SMとGMSで明暗分ける、SMは多くが既存店プラスに
ミドルエイジ男性のスキンケア習慣化へ
直接手に触れない食べ切りサイズ
東洋水産、チルド&冷食は麺類に特化
*チルド麺カテゴリーに「ニッポンのうまい!ラーメン」新発売
日本ハムデリニューズ市販用冷食に「四川麻婆豆腐」などプロの味訴求
日本水産市販用冷食はシニア層向け「個食惣菜」を強化
日穀製粉[おそばのパスタ] そばの風味とパスタのモチモチ感が新鮮
フードジャーナリスト 旭 利彦
集中豪雨と花火大会
Copyright (C) Store Japan co. All Rights Reserved.