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No.806-2014/09/29

台風・長雨の影響で野菜の高騰が8月から続く

No.806号

  野菜の高騰が続く。レタスやキャベツなどが1玉200円以上で販売され、キュウリも3月の大雪の影響でビニールハウスが倒壊して今も修理できていない産地が多く、1本50~100円という高値だ。そうなると人気が出るのが、価格の優等生「もやし」。カット野菜のニーズも増えている。


野菜の高値いつまで


  今年8月から続いている野菜の高値が収束しそうにない。台風と長雨の影響で葉物などの主力野菜が軒並み高騰。夏場を過ぎて、これからハウス栽培へと移るキュウリも今年3月の大雪の影響でビニールハウスが倒壊し、その後も修理できていない産地が残っているため、1本50~100円に。家計を圧迫している。


  9月18日、東京都青梅市にオープンした「ベイシアスーパーセンター青梅インター店」では、18日と19日の2日間、レタスやキャベツ1玉、大根1本など野菜よりどり5点で税込380円、1点は税込98円で販売した。レタスは補充しても直ぐに欠品、客が剥いた外側の葉ばかりの売場となった。


  野菜の高騰に伴い、農産物直売所の人気にも拍車がかかっている。全国各地の直売所に客が詰めかけ、人気のある所では土日午後には品薄となる。各スーパーの地場野菜コーナーにも客が集中し、あっという間に商品がなくなってしまう店も続出。9月11日にリニューアルオープンした群馬県高崎市の「コープ寺尾店」も青果売場内に常設された地元野菜コーナーでは、商品を入荷しても直ぐに欠品となる状況が続いている。


  野菜の高値が続くと、価格の優等生といえる「もやし」人気が高まる。1袋10~30円台で売られ、中には9円で毎日販売しているスーパーもある。野菜缶詰や冷凍野菜、カット野菜などが人気を集めるのは、野菜高騰時の毎度の出来事。ただ、今回は今年3月の大雪でビニールハウスが倒壊したのが、そのままになっている産地も多いため、今後寒くなってハウス野菜へと移るが、ハウスものの品薄状態が予想され、野菜の相場が下がらない状況が続きそうだ。


今週の目次




流通羅針盤

小売り業績に好影響をもたらす、淹れたてコーヒー導入進む


今週の業界トピックス

イオンモール 豊田駅前、イオンモール多摩平の森を11月20日開店
サークルKサンクス 半径200mを狙う小商圏対応の品揃えを強化


今週の開店情報


関幸雄の流通コラム 流通戦略アドバイザー

 店をピカピカにしただけでは客は来ない。商品、鮮度、接客が基本です。


小売業におけるデジタルマーケティング

LINEを使ったチラシ、クーポンが急増


SJ新店レポート

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 スーパーセンターオークワ セントラルシティ和歌山店
30代女性を意識し、「ジャケ買い」を誘引するユニークな商品を販売
 京王ストア キッチンコート吉祥寺店


チェーンストア・コンビニの8月度販売概況

台風&豪雨で夏物商材と客数が低調
 SMは生鮮の相場高の影響で全体的に好調


上質化の現状と課題 三井食品の〈いいモノ美味いモノ〉戦略

地産地消の深掘りが全消につながる
店は客の「選ぶ楽しさ」の演出が重要


SM60年の再出発 巷の声を集約した〈新しい店づくり〉

これからを生きる180度の転換


食品マーケティング

アイスクリーム類は4月~8月、前期比99%
* 夏物商材は全国的に異常気象で前年比低調


巷で秘かに売れ始めている 注目!フーズ&ドリンクス

茶三代一「抹茶おこわ」 電子レンジ15分でお茶の旨みたっぷりおこわに
フードジャーナリスト 旭 利彦


今週の大店立地法公示速報


交差点

再増税の是非を問う秋



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