サンシャインチェーン本部はこのほど、競合が激しくなっているサンシャイン高須を、売場面積を縮める一方で什器やMDの工夫で品揃えを充実させ売場を広く見せる改革に成功、360坪のコンパクトSMのモデルを構築した。
スーパーマーケット業界は、同業同士の出店競争が激しくなるだけでなく、コンビニ、ドラッグストア、ホームセンター、ディスカウントストアなど異業態との競争にも巻き込まれている。結果として、広域から集客を図るのではなく、足元からの集客を図らないと生き残りは厳しい。つまり、小商圏をいかに深耕するかである。そこで特に、都市部ないし都市郊外地では売場面積300坪前後の小型SMのビジネスモデルをいかに構築するかが大きな課題になりつつある。
高知県内を中心に店舗展開するサンシャインチェーン本部は最近、高知市の郊外地に立地するサンシャイン高須でそうしたコンパクトSMのモデル作りにチャレンジ、客数が大幅に増え、若い客層が増えるという成果を出している。
同店では、改装前は420坪あった売場を360坪に縮小し、空いたスペースをイートインにし、多数のテーブルと椅子を置き、100円コーヒーなども飲めて、ゆったりした買物が楽しめるようにした。改装に踏み切ったのは、周辺に最近、ドラッグストアが増え、そことの差別化が求められていたのが大きいという。
専門とする食品、酒などの品揃えを圧倒的に増やし、生鮮は水産、精肉などの売場スペースを抑えて、刺身、ミートデリなどの簡便性商品を在庫回転良く提供する、各部門のクロスMD・集合展開で買い易い提案型売場にする、デリカを中心とした簡便性ニーズにも応えるなど、様々な施策に取り組む。さらにここにしかない「独自」の珍しい商品をバイヤーが探し出して紹介、飽きさせない売場作りにも工夫を凝らす。もちろん、高質MDにも注力する。
店内は、什器などの工夫もあってか、坪数以上の広さを感じる。お客の滞在時間も長くなっているそうだ。人口が決して多くはない地方にあっての小商圏型フォーマットとして注目される店舗だ。
顧客を知り、己を知ることで利益に貢献する施策が可能に
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サンシャインチェーン本部 サンシャイン高須
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フードジャーナリスト 旭 利彦
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