11月7日(金)、長野県岡谷市と新潟県村上市にSMの新店が同時オープンした。一つは、いちやまマートの長野県内2店目となる岡谷店。もう一つは原信の新潟県内53店目の荒川店。どちらも地域一番店を目指し、オリジナル性を追及した展開を進める。
いちやまマートが11月7日にオープンした岡谷店が予想を大幅に上回る客数と客単価を上げ好調なスタートを切った。オープン直後の週末は客単価3,000円超、1日の客数で3,000人近くとなり、「北海道噴火湾産ホタテフライ」や「若鶏ジャンボ山賊焼き」など一部のデリカでは50%引きとしたこともあって製造が間に合わないほど勢いよく売れ、店側からはうれしい悲鳴が上がった。
いちやまマートは「美味しさ・健康・安心」をテーマに追求し、独自化商品として「美味安心」や「いちやまクオリティ」のブランドを開発して他社との差別化を図っている。昨年から、さらに価格も考慮したブランドとして「ビミ・ドゥーエ」を加工肉やチョコ、フルーツチップス菓子で発売している。今回の新店オープンに際して、数週間はNB商品や生鮮3品・惣菜で目玉商品をチラシで打ち出し、地域で店を認知してもらう政策を徹底している。
同じ日に原信が出店した荒川店は2011年8月に倒産した「スーパーエノモト」パルティ店の建物を壊して建て直した店。500m以内にマックスバリュ荒川アコス店が営業しているが、同店も2013年5月に倒産したパワーズフジミからマックスバリュ東北が譲り受けた建物。同地では現在、原信とマックスバリュの2店が競合しているが、開店当日は原信の新店に多くの客が集った。
岡谷店と荒川店には各地域で支持されている商品が陳列されている。岡谷店では信州ワインや長野県産リンゴを意識的に販売し、地域で食されている「若鶏山賊焼き」も提供。一方、荒川店では村上牛、地元の麩や豆腐をコーナー化。水産売場ではギフト需要に合わせて新巻鮭を吊るし販売している。地域性に合わせて、両店で品揃えは全く異なるが、共通していることがある。どちらの店も週末は広域からの集客を見込んでいる点だ。岡谷店は諏訪湖の近くにあり、湖岸の西側にSMの少ない買物不便地帯が存在し、そこからの集客を図る。荒川店も新潟県境にある山形県小国町からの来店客を取り込むため、週末は大容量品を品揃えする。ローカルSMにとっては、広域からの集客がキーポイントとなる。
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