今は昔の感があるが、GMSが隆盛を誇っていた頃、大手GMSチェーンはビッグストアと呼ばれていた。そのビッグストア4社、イオンリテール、イトーヨーカ堂、ユニー、ダイエーが相次いで新店ないし全面改装店をオープンした。いずれも食品を強化して再活性を図る。
GMS大手4社は今中間期決算で減収赤字ないし減収大幅減益と厳しい決算を強いられた。消費増税、天候不順などで衣料品、住関連品が苦戦したのが大きいが、構造的には大型専門店にカテゴリーキラー的に売上を奪われ業態そのものがシュリンクし始めているという問題がある。
そうした問題に対する一つの答が11月の22日に開業したセブン&アイグループのグランツリー武蔵小杉(神奈川県川崎市)、20日に開店したイオンのイオンモール多摩平の森(東京都日野市)、21日に開店したユニーのベニバナウォーク桶川(埼玉県桶川市)、29日に改装開店したダイエーのいちかわコルトンプラザ店(千葉県市川市)にあるのではないか。
グランツリー武蔵小杉は、高層マンションが林立し都心のベッドタウンとして変貌著しい武蔵小杉駅近くに立地し、ヤングファミリーをターゲットにしたテナント構成。IYは生鮮4品を同社最大級規模で対面接客とデリカ的商材を強化、足元商圏を徹底的に掘り起こそうとしている。 イオンモール多摩平の森もJR中央線豊田駅から近いショッピングモール。以前のイオンなら、核店舗としてGMSでの出店になる規模だが、基本商圏を半径3kmと設定し食品のみでの出店、1階のフロア全体を飲食を含め食でゾーニングし、徹底的に足元商圏を固める作戦だ。
ダイエーのいちかわコルトンプラザ店はコルトンプラザの核店舗だが、これまでSCには若い客は来るがダイエーには高齢者ばかりという課題があって、今回、衣料品、住関連売場を縮小して食品売場を拡大、ヤングファミリーをターゲットに改装したもので、今後の食を中心に据えるダイエー改革のモデルになる店だ。 ユニーのベニバナウォークは従来路線のSCだが、首都圏への出店は久方振りで首都圏攻勢への意欲を示したといえる店舗。
日本発でグローバルブランドに最も近いユニクロの躍進続く
三越伊勢丹フードサービス 「基本の徹底」を仕組み化して業績向上
マミーマート 情報提案型の新業態店をさいたま新都心に出店
ファミリーマート ゆうちょ銀行ATMを15年3月までに500台設置
5社が増収増益となり、2社が減収・赤字
2015年3月期中間 8社計で売上・利益が2桁増の伸び率に
大衆消費社会実現のために、流通革命は今から始まる
日本の小売業・スーパーマーケット発展の歴史
ドミナント強化する700坪SM、売込品を明確にした売場作り
ヨークベニマル針ヶ谷店
SMを核にした小商圏対応の都市型コミュニティモール
イオンモール多摩平の森
調理冷食、来春の値上げと新商品の動向
* ロングセラー品にいかに食い込むか新商品
ヤマキ「減塩だしつゆ」の訴求強化(400ml、塩分50%カット)
国産豚から銘柄豚にシフト進む市場
売上と利益確保の現状を維持しよう
「箱ごと電子レンジ」でマイサイズの売上も130%
飲・食ともカテゴリーごとのきめ細かな“シーン”対策が新需要開拓へ
小売業発の提案を
Copyright (C) Store Japan co. All Rights Reserved.