日本チェーンストア協会、日本フランチャイズチェーン協会、日本ボランタリーチェーン協会など小売各団体の新年賀詞交換会が今月、都内で開催された。昨年は消費増税や災害、円安、原料高と様々な問題に直面し、高齢化と人口減という日本の社会全体が抱える構造変化も進んだ。小売業界は消費活性化策を政府に要望している。
「3,000兆円の資産超過がある日本に対し、潰れるようなことを言う専門家がいるのはもってのほかだ」と日本チェーンストア協会の新年賀詞交換会で強調する清水信次会長。同協会が発表した清水会長の今年の年頭所感では、「消費税率の引き上げの影響を受け、地方部を中心に実生活は思うように回復していないというのが実感」とし、「家計に直接効果が届くような消費活性化対策を緊急に講ずるべき」と政府に要望する。
また、今後の消費増税について「安定的に税収が見込める消費税の税率を10%に引き上げ、その全てを社会保障の充実に充てること自体は必要」としながら、「軽減税率の導入」については反対を表明し、「単一税率を維持」するべき、と主張する。同協会の新年賀詞交換会の乾杯挨拶に立った、日清食品ホールディングスの安藤宏基社長・CEOも全食品の消費税率は「8%か10%とし、中途半端はなしでお願いしたい」と軽減税率に反対の意志を表明した。
昨年1年間の日本チェーンストア協会の会員企業60社・9,372店の総販売額は13兆207億円で、店舗調整後の前年比0.6%減だった。商品別では5.4%増の畜産品、2.4%増の惣菜が貢献して食品全体は0.1%増となったが、衣料品は5.4%減、家電製品が4.0%減と落ち込んだ住関品は0.4%減とマイナス。一方、日本フランチャイズチェーン協会が発表した昨年1年間のコンビニの既存店売上は0.8%減の8兆8,315億円。既存店ベースの客単価は0.2%増だったが、客数は1.1%減となった。
昨年に引き続き、電気料金の値上げや原料高、円安と小売業界が抱えるコスト増の要因は大きな課題となっている。加えて、人手不足でパートを募集しても慢性的に集りにくい状況がしばらく継続しそうだ。小売各団体を通じた政府への要望も数多く、双方で議論を深めていく必要性が高まっている。
エコス 創立50周年記念パーティに取引先などが多数参加
さえきセルバHD 今年は「力の結集」をテーマに知恵の結集を図る
イオン 第3四半期決算(3月~11月)
イトーヨーカ堂 2015年のバレンタインは大人志向
何が起きてもおかしくない時代、専門店化で質の高い商売が求められる
来期スタートする第5次中期3カ年計画を策定
ライフコーポレーション代表取締役社長 岩崎 高治 氏
惣菜・ベーカリーを移設し、食品売場拡充
ライフ新大塚店
2年間営業したフィズ店と同じ敷地内に新設。喫茶利用も見込む
フードマーケットカスミ境大橋店
茨城県内に同社初のSMを出店、生鮮3品などで地場商品を充実
ベイシアスーパーマーケット石岡東光台店
増えてきた「並べれば売れると思っている悪い癖」
合同酒精が「大雪乃蔵 寒造り原酒」
マルハニチログループ、冷食&ロングライフチルドを双璧へ
*LLチルド(宇都宮工場内)7品目を新発売
*家庭用冷食はアクリブランド含み23品目発売
ニチレイフーズ、冷凍米飯製造を船橋工場へ集中強化策
*旧・上等洋食、こだわりの老舗店メニューを復活
光浦醸造工業[ひよこ豆とごまのドレッシング]
新しい商品領域「豆のドレッシング」に挑戦
フードジャーナリスト 旭 利彦
冷凍&チルドの長短?
Copyright (C) Store Japan co. All Rights Reserved.