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No.828-2015/03/09

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス上場。新規加盟社を歓迎

No.828号

  3月2日、上場セレモニー後の会見で、2020年の目標である売上高1兆円、1,000店舗を具体的にどのように実現していくのか。そこに向けた意気込みを聞かれた上田社長は「この数値目標はこの3社では到達できないと認識している。具体的なものはないが、今後このホールディングスに加盟を希望する各社があれば、門戸を開いて、受け入れて行きたい」と述べた。当面は事業会社の収益性を高めることに力を注いでいく。


期待できるイオンとの相乗効果


  3月2日、東京証券取引所第一部への上場通知書を手渡されたユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.H)の上田真社長は挨拶に立ち、上場に至るまでの間、関係各位の大変な努力、協力を得て、今日を迎えることが出来たことに感謝の意を表した。U.S.M.Hはマルエツ、カスミ、マックスバリュ関東が統合し、設立した会社。この3社合計で、首都圏に481店舗を有し、売上高は単純合計で約6,400億円になる。


  新会社は首都圏という肥沃なマーケットに位置するが、「単にSM売上高日本一というだけではなく、SMの特性である地域密着型の商売と地域のお客様との共生を極めることで、真に消費者に支持してもらえるような、会社を作り上げていきたい」と上田社長は抱負を述べた。


  同社は今まで事業会社では出来なかった商品の調達や未開発領域の商品開発にも共同で取り組み、本社コスト削減分を地域の消費者に還元できるような取り組みも強化する方針だ。上田社長は「全体ではなく、1店、1店がその地域の顧客にどう貢献したかという積み上げが会社の数字になっている。従って、マスによるメリットと地域の特性を上手く融合させながら、今後それぞれの地域にとって最も相応しいものを模索していく」と語った。


  「3月2日の初値で基準値を6%超え1,032円となったことは、今回の新会社設立を肯定的に受け止めてもらった」とイオン岡田元也社長。また、「非常に多くのSM企業があり、同質的な競争をしているが、この状況は好ましいことではないと市場は考えており、それぞれ企業の従業員を含めたステークホルダーもそう思っている。これからの新しい時代のSMが求められる高いバーをクリアしていくためには、これまでのやり方では不十分であり、更に多くの同志を求めながら、これまでとは違った次元のSMビジネスを可能にしていきたい」(岡田社長)とも述べた。


今週の目次




今週の業界トピックス

サミット 菓子1位はキャラメル&チェダーチーズポップコーン
カスミ ファミリーマートとのコラボ店舗の2号店を開店
スリーエフ 「gooz」業態8店目がみなとみらいにオープン
ローソン “家飲み”にあわせたフライドフーズ強化
イオンリテール アコレを分社化し、出店を加速化
カスミ 販売部組織を再編、ソーシャルシフト推進を新設
味の素 AGFの米国合弁を解消し100%資本の子会社化
小西酒造 ベルギービールのPRイベントを開催
東急ストア 塩路茂常務執行役員が営業統括本部長に就任
日清製粉 新社長に4月1日付で見目信樹専務が昇格
雪印メグミルク 新社長に西尾啓治氏


SJ新店・改装店レポート

これまでの生鮮+デリカ強化策を集大成、今後の店づくりのモデルとなる旗艦店
 ヤオコー南流山店
大震災を乗り越え、地元生産者と共に復興を進めるリニューアル店舗
 片浜屋はまなす店
自社の既存店から100m離れ、新たに2フロアの小型SM
 マルエツ プチ本郷三丁目店


関幸雄の流通コラム 流通戦略アドバイザー

鮮魚と惣菜で儲かる企業こそが優秀なSMになる


森永乳業の2015新商品 ドリンク・ヨーグルト・デザート戦略

おいしい牛乳にテトラトップ容器
ヨーグルトは新カテゴリーの創出


ハマさんのコーヒーブレーク・125 コラムニスト 浜本經道

残業をなくすことが先決


食品マーケティング

日清フーズ、家庭用冷食に新・販促を導入
5つのカテゴリーを明確化しての販促強化
 *レギュラー価格帯~高価格帯まで選択幅増す


今週の大店立地法公示速報


交差点

食の日常に花吹雪



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