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No.833-2015/04/20

ヤオコー、「ここだけ」をキーワードに広域商圏型の旗艦店づくり

No.833号

  4月10日、埼玉県富士見市に大型ショッピングセンター「ららぽーと富士見」がオープンした。ららぽーとの13店目となり北関東エリアの旗艦店となる店舗。そのテナントとして1階部分、売場面積2,756㎡にヤオコーららぽーと富士見店が入った。


今までの発想を飛び越えた


  ヤオコーららぽーと富士見店のコンセプトは「ここでしか味わえない・体験できない」で、従来のヤオコーの売場展開に加え、新たな商品、非日常なセミアップグレード商品を多数品揃え。入口から正面に構える惣菜の対面コーナーはデパ地下の売場にも見えるほどで、売場のレイアウト、デザイン、品揃えなど、多くが真新しい形となっている。


  ヤオコーはこれまで高頻度来店客層に向けての店づくりを行ってきたが、同店は大型商業施設への出店となり、主婦や近隣住民だけじゃなく、様々な客層が来店するということを想定し、既存店とは違うコンセプトで店づくり。特にこれまでターゲットとしてこなかった10代~20代の女性や女子高生なども新たにターゲットにしており、ここでしか買えない商品、周辺のヤオコーにはない商品を品揃えすることで、名物商品化を図り、既存店とのカニバリゼーションを防ぐ。例としては同社初導入となるオリジナルブランドの「Re」のコーヒーやチョコレートなどのスイーツ。商品や売場に大きく『Re』とあしらい、ブラウンをベースにしたデザインが特徴で、売場の一角と対面コーナーの中央柱周りで展開している。対面販売も強化しており同社東大和店を更に強化させたイメージだ。


  会見で川野澄人社長も「既存店と客を取り合っては意味がないし、商圏が広い店舗なので、今までの発想を飛び越えた店舗を作った。商業施設の広域商圏型店舗の旗艦店としていきたい」とし、さらに年商目標は40億円を設定しているが「いずれ50億円の大台を目指したい」と意欲的に語った。


今週の目次




流通羅針盤

4月1日開始の機能性表示食品の届け出件数80数件


今週の業界トピックス

セブン&アイHD コンビニ事業がけん引し、グループ総売上高10兆円超える
イオングループ ダイエーの北海道・九州・名古屋の全店をイオングループに承継
コンタン 秋葉原高架下のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」
ニップン・インターナショナル 三越本店のイタリア展に出展


今週の開店情報


SJ新店レポート

広島市郊外で半年。エブリイの「トップストア」を生み出した原動力に迫る
 鮮Do!エブリイ海田店
惣菜系の利便性と上質MDで激戦地を生き抜く駅直結200坪SM
 そうてつローゼンセンター南駅前店
A5等級の黒毛和牛などを販売。輸入菓子を充実
 オオゼキ南小岩店


〈俺のフレンチ〉とタイアップ 明治 本格的デザート発売

明治 デザート事業の売上げ拡大へ


〈ハーブワイン〉白とロゼ 養命酒製造がワインに参入

知見を生かしてハーブ+ワイン開発


春の新商品を多数発売 モランボン ラインアップ強化

3月発売で家庭調理に役立つ新商品


激動の流通革命変遷史・35 小澤信夫

大衆消費社会実現のために、流通革命は今から始まる
 日本の小売業・スーパーマーケット発展の歴史


企業動向

伊藤園、15年4月期業績を減収減益へ大幅に下方修正


食品マーケティング

マルハニチロ、食の一気通貫へ計画推進
原料調達~研究開発~販促まで健康要素含む商品群の提案
 *魚加工品は缶詰起点にDHA/EPAを訴求


今週の大店立地法公示速報


交差点

必要は非効率を考える



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