「地産地消」は全国どこのスーパーに行っても、取り組んでいることで、格段珍しいことではなくなってきたが、ここの青果の陳列棚は少し違う。岡山県西部の浅口市に4月24日改装オープンした天満屋ストア鴨方店。イトーヨーカ堂との資本・業務提携の“初めの一歩”が「顔が見える野菜」~安心・安全の「3つの取り組み」という形で、品目はわずかだが、顔を見せている。
「3つの取り組み」は安心・安全を届けるための「商品検査」「資材調査」「土壌検査」を意味する。これとは別に「5つの約束」も。①国産の農産物に限定②選ばれた生産者③農薬や放射性物質をチェック④こだわりのおいしさ⑤生産者の名前で出荷――という取り組みだ。地元野菜には不自由しない天満屋ストアだが、全国規模の商品供給はありがたい。
「天満屋ハピータウン鴨方店」は1990年11月の開店以来、岡山県西部のGMS店舗として地域に親しまれてきた。今回は1階SMフロアの冷陳ケースを「静振・省電力タイプ」のものに一新、照明もLEDに切り替えた。百貨店に足を運びにくくなった高齢者対策として親会社・天満屋のサテライトショップ「天満屋鴨方ショップ」も初めて導入した。
一方で、天満屋ストアは岡山市中心部にあるイトーヨーカドー岡山店に地元商品の売れ筋約500品目を紹介している。イトーヨーカ堂は大阪・北浜に西日本事業部を構え、井上英二・同事業部商品が天満屋ストアの社外取締役にも就任するなど、人材面での交流も緒に就いた。
ラ・ムーでおなじみの大黒天物産、岡山県に本拠を移し、24時間営業で東上作戦を繰り広げるハローズ、福山出身で岡山へも出店拡大している「超鮮Do!」のエブリイ、JR岡山駅前に巨大店舗を展開するイオンとその傘下のマックスバリュ、鴨方駅前でも店舗を展開する山陽マルナカ――これだけのユニーク企業がひしめく地域も珍しい。
「本格的な“西下作戦”を開始したイトーヨーカ堂。一筋縄では勝てない競合相手に天満屋ストアは、どのような商品供給を受け、踏ん張って戦うのか、これから先の展開が面白くなってきた。
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