地場野菜などの直売所とスーパーマーケットを文字通り「仲良し」にさせた新しい業態の店舗「なかよし村北波多(きたはた)店」が佐賀県唐津市の山里にオープンした。長崎県佐世保市を中心にスーパーなど40店あまりを展開する「エレナ」が手掛けたもので、これが3店目になる。商圏人口が少ないので、イベントによる集客に期待をかける。
落ち着いた城下町・唐津市の中心地から車で15分ばかり。「棒ラーメン」で知られるマルタイの工場を過ぎると、道路脇に「直売所+スーパーマーケット3つ目の信号を右折」と案内看板が出ている。
駐車場は123台とゆったり。裏山をバックにした平屋建ての外観は郊外に1軒、大き目のスーパーができた感じだが、店内に入るとどこか“普通のスーパー”とは趣が違うのに気付く。
「産直野菜」のコーナーは都会地でも定番になったが、その面積がケタ違いに大きい。売場面積450坪の北波多店では、この直売所とスーパー部分の売場がほぼ二分している。直売所は木製の移動式平台に、果物、野菜、たまご・米など、カテゴリーごとに商品が並べられている。
「なかよし村」が契約する生産農家は200軒。青果売場の壁面には歌舞伎の「招き看板」のように、生産者の名前が書き連ねてある。また、ニンジンやインゲンが並ぶ台には、「生産者大募集」のPOPも掲げられ“仕入れ先の拡大”をはかる。
鮮魚は玄海や唐津の漁港から直送される鮮魚が中心になるが、入荷時間が不安定なのが懸念材料だ、精肉はJA佐賀県の他、佐賀・太良町の永渕ファームリンクの「金星佐賀豚」をコーナーで扱う。
こうした取り組みは全国で1,000カ所以上に成長した「道の駅」や一部のスーパーで流行のようになってきたが、商圏人口が少ない地域での取り組みはあまり例がない。では、どのようにお客を集めるのか?
北波多店では、週末に計画しているイベントに期待を寄せる。店舗横にテント広場を設け、「金星佐賀豚」の試食会を開催。「よさこい踊り」や素人バンドも呼ぶ。商圏が広がれば、「いい商品を適正価格で」のコンセプトも認知される。(14~17頁に「なかよし村北波多店」の新店レポートを掲載)
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