海の向こうのTPP交渉が閣僚会議でも決着がつかず、結論が持ち越しになった。日本の畜産農家の今後は? スーパーでは安い肉を求める層と「おいしい肉を食べたい」という2極分化がはっきり。「サシが入ったブランド和牛」だけでは売れなくなってきた。消費者のニーズを先取りする形で「熟成牛肉」の売り込みを図るスーパーも出て来た。
大阪の南の玄関、天王寺から路面電車で3駅の住宅街に6月2日にオープンした阪急オアシスの晴明通店。大阪では珍しい坂の真上に位置し、古くからの一戸建て住宅の建築が進んだ場所への出店だ。売場面積は705㎡と小型。
品質の良い産直黒毛和牛を値ごろな価格で提供する一方で、他社に先駆けて導入、好評を得ている熟成牛肉にも力を入れている。「MEAT&DELI」コーナーでは、赤身のおいしさにこだわった「かた肉」も新規導入した。
奥まった場所に「熟成庫」があり、赤身のブロック肉がフックにかけられている。それぞれ3~5週間熟成という表示があり、日数が経つほど表面が黒ずんだ様子が見てとれる。
この熟成法は、温度や湿度を一定の条件にして、ファンで数週間風を当て続ける「ドライエイジング」というもので、肉が含む水分を飛ばして、たんぱく質やミネラル分を凝縮させ、牛肉本来のうまみと風味を引き出す。
現状では「熟成牛肉」の味はまだあまり知られてはいない。そのため、ミートデリコーナーでは熟成肉を使ったステーキ重や食べ比べ重等の弁当を積極販売し、味を知ってもらうことから始めている。
バブル期以降、牛肉は柔らかく脂のサシが入ったものが好まれてきたが、価格の高騰と、脂分は健康に良くないというイメージが広がってきたため、味覚面でも和牛市場は大きな転換期を迎えている。
高級和牛から、うまみのある赤身肉へ―TPPで問題になっている輸入牛肉が「熟成されて提供されれば」新たな脅威になる。牛肉問題は「価格や産地に加え、健康面からも考えないといけない時代に入った」ことをスーパーの売場は問いかけている。
イオン 徹底した温度管理で鮮度を保持した“とろける生サーモン”新発売
大衆消費社会実現のために、流通革命は今から始まる
日本の小売業・スーパーマーケット発展の歴史
インストア加工を武器に生鮮の支持率高める600坪SM
エコスTAIRAYA つくば大穂店
30~40歳代のファミリーを狙うフードスタイルストア第1号店
ダイエー赤羽店
「難波の宮」遺構にアーバン立地の最新SSM「ドン・キホーテ」とのコラボに注目
デイリーカナートイズミヤ法円坂店
店舗事業の経常は21億円改善し、2,400万円の赤字に縮小
コープネット事業連合、3生協統合のコープみらいの店舗は黒字に転換
イタリアフードとスーパーフードをメインに企画を充実
過去最大の422社出展と18企画で華麗かつ実質的提案を訴求
新商品4品とリニューアルを15品
ボンカレーネオの新フレーバー発売
2015年秋冬の家庭用冷食、自信の新商品22品(下)
2015年下期への有力ブランド冷食・新商品戦略
マルハニチロ、変わらぬ良さ、と変わる良さの二極を提案
*新中華街シリーズ発売20周年キャンペ・10月~12月
日清フーズ、冷食・常温パスタの多様化推進
*バリエーション拡大で需要増狙う(生パスタ~青の洞窟)
グローバリゼーション?
Copyright (C) Store Japan co. All Rights Reserved.