SJ850号突破記念特集(下)
農産物直売所は全国に2万店あると言われ競合が激しい。JAグループは昨年からAコープのSMと農協の直売所を一体化した複合店開発に着手。一方、関東で巨大ホームセンターを15店展開するジョイフル本田は7月から瑞穂店のガーデンセンターの一角を直売所に変更。SMやHCに併設した直売所が増えてきている。
JA全農グループは4年前に、農協が運営している生産者直売所とエーコープ各社が展開しているSM「Aコープ」を一体化した店舗を長野県で実験し現在2店展開。昨年10月末には三井不動産が開業した大型SC「ららぽーと和泉」内に初めて、直売所一体型SMを出店した。店名は「JAファーマーズららぽーと和泉店」。売場面積は600坪、年商目標は30億円。年商280億円規模のエーコープ近畿が展開する。
今年6月と8月にはエーコープ関東が群馬県内に直売所併設型のSMを立て続けに2店オープンした。6月に出店した「JAファーマーズ野田宿」は田園地帯、8月に出店した「JAファーマーズ朝日町」は前橋市内の中心市街地で営業開始。来年10月には前橋市内にもう1店出店する予定だ。
関東で巨大ホームセンター(HC)を15店展開するジョイフル本田は7月1日、都内にある瑞穂店のガーデンセンターの一角を農産物直売所「ジョイマルシェ」に変更した。売場は100坪、バックヤードは20坪で、店内にはレジ3台と休憩コーナー8席を常設。約90軒の仕入先から農産物200種類の他、えごま油などのこだわりの加工食品、地元で製造されたデイリー、冷凍食品、銘菓など200種類揃える。9月上旬からは米も販売開始し、和菓子の実演販売などのイベントも土日祝日には実施する。1日の平均客数は休日が400~500人、平日が200~300人ほど。
ジョイフル本田は来年6月までに幸手店にも直売所を開業する予定で、順次、既存店に直売所を拡大する模様。一方、JA全農グループは3年間に100坪の直売所と500坪のSMを一体化した複合店を全国に10店以上開発することを目指す。地産地消を掲げる生産者直売所は、地元で採れる農産物の他、地元で製造された酒や和洋菓子、惣菜も販売。100坪の直売所を一つの集客装置とした店舗開発が拡がる可能性が高い。
現在、ある大手ホームセンターチェーンが水面下でSM企業などとの包括的な業務提携の交渉を進めている動きがあり、既存のHCにSMを併設することで活性化を目論んでいる。
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