「もうちょっと、重たいのはないの?」「これなんか、どうですか?」「オン(オス)ばっかりやね」――写真は10月8日に京都の町ナカにオープンしたデイリーカナートイズミヤ千本中立売(なかたちうり)店の鮮魚売場で見かけた光景だ。3バイ1,000円のワタリガニを買う初老の婦人と会話する鮮魚の担当者。地名の由来となった「中立売」を思い起こさせる場面が再現されたようだった。
「世界で一番訪れたい都市ランキング」で2年連続世界1位に選ばれた「京都」。本格的な秋の観光シーズンを迎え、連日大勢の外国人観光客で賑わっている。イズミヤが出店した上京区東石橋町周辺も西陣織で有名な地域だ。
京都市北部では4店目。今年2月にオープンした千本北大路店、嵐電の駅舎に隣接した古参の白梅町店、それに旗艦店の堀川丸太町店のほぼ中間点に今回出店した。
売場面積は697㎡(211坪)と随分小粒だ。バックヤードはほとんどを2階に上げた。町家が建て込んでいる同店周辺は昔から商業が盛んな地域で、昔から店を構えず、立ち売りで商売をしていたことが「中立売通」の名に残っている。
その時代、お客は立ち売りの小売商相手に買い物をしていた。気のせいだろうか、売場のあちこちで従業員に気さくに話しかける人が多いように思った。「安い、高い」が話題の中心になる大阪とも違う、京都ならではの光景だ。
昨年、世界文化遺産に登録された「和食」は、京料理がルーツになっている。そのため、九条ネギ、塩サバ、おあげさん(油揚げ)、お芋さんのたいたん(芋の煮物)などが、売場に並ぶ。
道を隔てた西側に7台分、契約駐車場を設けたが、徒歩や自転車、あるいはバイクで来店する人が圧倒的に多い。商圏内の単身者は53%。多くは高齢者だが、24時までの開店で、若い人たちの「コンビニ使い」にも期待する。
年商は10.6億円を予定している。狭い地域に人口が張り付いている京都ならではの数字だが、古い「町ナカ」に入り込むには、気さくな会話が何より欠かせないことを、売場から感じた。
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