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No.859-2015/11/02

ファミマとユニーの経営統合で、第三極の流通グループ誕生へ

No.859号

  10月29日にグランドオープンした「ららぽーと海老名」。商業施設が密集する海老名駅東口ではなく西口への出店。ひと、もの、ことを複合させたEBICEN(エビセン)やフードコートのディナータイムなど新たな取り組みを導入し、神奈川県央のランドマークを目指す。


神奈川県央のランドマークに


  10月29日、神奈川県海老名市の海老名駅に直結する立地に、「ららぽーと海老名」がオープンした。これで「ららぽーと」10店目となり、テナント数は263店と同SCでは4番目のテナント数となる。


  海老名駅は小田急小田原線、相鉄線、JR相模線の3路線が乗り入れ、1日約26万人が乗降する。海老名駅東口にはマルイや映画館、テナントなどで構成されるビナウォークやイオン海老名店など、大型商業施設が多くあるが、これまで海老名駅西口には商業施設はほとんどなく、閑散としていた。


  しかし今回の「ららぽーと」の開業に当たって、西口エリアのまちづくりを推進する「一般社団法人海老名扇町エリアマネジメント」にRICOH、横浜銀行とともに三井不動産も参画。東口からの連絡デッキに動く歩道、「ららぽーと海老名」の目の前にバス停留所が設けられるなどアクセスが飛躍的に向上した。


  「ららぽーと海老名」のテーマは人と人が交流しあう施設で、中でもコンセプトの一つであるEBICEN(エビセン)は「ららぽーと」初の取組み。セントラルエリアにひと、もの、こと、が複合的に集まる交流エリア。3階のEBICENエリアには親子カフェ、ベビーキッズ雑貨、幼児教室などテナントが仕切りなく展開し、中央に子供が遊ぶスペースを設置。客と店のコミュニケーションだけでなく、テナント同士でも協力し合うことで相乗効果を狙う。


  もう一つの新たな取組みがフードコートのディナータイム。夜に照明などを変化させ、アルコール類やおつまみメニューなどを提供。バーカウンターも展開し、ジャズバンドなどが演奏するイベントも頻繁に行う予定。SMではロピアが入り、髙島屋の「Style Maison」など新業態店舗が19店入っている。


  三井不動産では11月に大阪府吹田市にEXPOCITY、12月に「ららぽーと立川立飛」、来年秋に「ららぽーと平塚」を開業する計画だ。


今週の目次




今週の業界トピックス

イズミ 食品以外の衣料と住関品も売上がプラス
平和堂 食品は売場改装で強化し、売上が7%増の1,200億円超
ファミリーマート 中間営業利益32.3%増 中食改革が奏功
サークルKサンクス 大手3社との格差拡大、女性客拡大で巻き返し
アルピコHD 長野県のマツヤを完全子会社化し上場廃止の予定
全日本食品 2015年度は店舗への直接投資の拡充を図る
トーホー 価値訴求に転換したSMは客数減で赤字
日本インスタントコーヒー協会 第3回フォトコン表彰式開催
伊藤園 伊勢丹新宿と新ライフスタイル提案で初のコラボ
JSA 次世代スーパーマーケット戦略セミナーを11月27日(金)開催


今週の開店情報


激動の流通革命変遷史・48 小澤信夫

大衆消費社会実現のために、流通革命は今から始まる
 日本の小売業・スーパーマーケット発展の歴史


SJ新店レポート

内・外装を一新させた新コンセプト1号店
 とりせん小堤店
居抜きの駅前SM、惣菜は時間帯別MDで対応
 マルエツ唐木田駅前店


チェーンストア・コンビニの9月度販売概況

シルバーウィーク需要あり全業態が好調
 農産、畜産など相場高は依然続く


難しい〈こだわり〉販売 やさしく考えるSJ講座

今までのスーパーでは売れない商品
売ろうとするスーパーが出つつある


業界動向

来年度からのギフト新体制は国内最強を追求!(下)


食品マーケティング

鍋用調味料、関東地域でもシーズンイン
 *レトルト(4~5人前)でSMは多彩な展開、300億円市場目前か
市販用冷食の食卓利用が増加
 *食卓の夕食惣菜の1品に、あるいはサパー利用
 *業務SMでひそかな人気はあさり・小エビむき身


今週の大店立地法公示速報


交差点

目の前で人が倒れたら…



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