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No.861-2015/11/23

サラダ商材を充実。カット野菜の他にチーズやオリーブ油など関連陳列

No.861号

  「今の若い女性はドレッシングを使わない。オリーブオイルに粉チーズやハム、ドライフルーツとナッツをサラダに使うことが多い」と東急ストア営業統括本部の山形美憲MD推進室長。10月21日にオープンした東急東横線・祐天寺駅改札前の東急ストアではサラダ用のカット野菜売場の中に、トッピング商材を関連陳列する。


効果的なクロスMDを推進


  10月21日にオープンした「祐天寺東急ストア」は、鉄道高架橋耐震工事のため旧「祐天寺東急ストア」を閉鎖して建て替えた店舗。東急東横線・祐天寺駅改札前にあり、朝7時~夜中の1時まで営業する。高架下に位置し、売場面積1,031㎡というのは同社の理想としている規模であり、最も稼ぎやすい店舗と言える。


  売場の出入口は改札側と路面側に2ヵ所設置。出入口付近に9台の集中レジを常設し、レジ前にデリカ売場を配置。その奥に青果を揃え、売場の奥へと細長く続くレイアウトとなっている。青果から壁面沿いに和日配、鮮魚、精肉、加工肉、洋日配、パンと配置。サービスカウンター周辺にセルフコーヒーマシンやベーカリー、デザートを置き、店外にテラス席も設置。憩いのスペースとして利用できる。


  新・祐天寺店では、旧店の売場レイアウトを変更した。旧・祐天寺店は「昔ながらのSMだったが、(新店では)東急ストアがこれまで構築してきた最新MDの集大成となる試みを幾つも実践した」(同社・営業統括本部の大堀左千夫店舗戦略室長)。その一つの例として、青果売場の中にサラダコーナーを常設し、カット野菜に粉チーズやハム、オリーブオイルを関連陳列すると同時にドライフルーツ・ナッツコーナーも隣接。クロスマーチャンダイジングを展開し、客が利用しやすい売場を形成した。


  新店では地域顧客の来店頻度の向上と駅流動顧客の立ち寄り率の向上という2つの側面からアプローチする。このため、次の3点に取り組んだ。①商圏対応として生鮮とデリカ・簡便商品の充実。②オオゼキや三和などの競合SMへの対応として、主力野菜15品目や牛乳、ヨーグルト、卵、豆腐の価格を強化。③同社の基幹店舗として最近の改装店で取り組んできた顧客を惹きつけるサービスと品揃えを実践。さらに、生鮮・デリカではプロセスセンターやサテライトキッチンを最大限活用してローコスト運営を図りながらも、魅力溢れる売場を実現できる体制を構築する。


今週の目次




ニューストア「ららぽーと海老名」

海老名駅西口に巨大SC「ららぽーと海老名」開業


今週の業界トピックス

西友 惣菜ビジネス戦略発表会・試食会を開催
乳業大手3社 16年上半期決算(明治 森永乳、雪印メグ)
味の素 AGF社が連結に加わり2桁伸長の増収増益
昭和産業 セブン‐イレブン専用パン生地工場を着工
味の素 国内大手食品6社が来年4月、常温流通で初の共同配送を開始


SJ中間決算レポート(SM篇)

ヤオコー、サミット、アクシアルなど4社が増収増益
 商品単価のアップ、荒利改善、電気代低下などで


激動の流通革命変遷史・49 小澤信夫

大衆消費社会実現のために、流通革命は今から始まる
 日本の小売業・スーパーマーケット発展の歴史


SJ新店レポート

駅ビル、大型SCの高質SM核テナントとしてのポジション固める
 いなげや ブルーミングブルーミー西武本川越ペペ店
車でふらっと立ち寄れ、コンビニより「はるかに便利な小型店」目指す
 丸久 赤妻店
「鮮魚の光洋」に回帰。惣菜にも広い「キッチンスペース」を配置
  KOHYO 堺店


日本らしさの再考慮 やさしく考えるSJ講座

意識のメニュー化が必要。会話こそ大事な商品だ


食品マーケティング

注目企業の決算
 *マルハニチロ、アクリ事業(冷食専門)の復活急進へ
 *日清製粉グループ、国内外の製造拠点が稼動(連動)
 *三菱食品、卸機能強化で経常利益率1%確保へ挑戦
<下期、市販用冷食、売れ筋を追って>
マルハニチロ新中華街シリーズ、麺類に新たな成長品
 *弁当・惣菜にはロングセラー育つ


今週の大店立地法公示速報


交差点

農総研の事業はTPP対策にも有効



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