「今の若い女性はドレッシングを使わない。オリーブオイルに粉チーズやハム、ドライフルーツとナッツをサラダに使うことが多い」と東急ストア営業統括本部の山形美憲MD推進室長。10月21日にオープンした東急東横線・祐天寺駅改札前の東急ストアではサラダ用のカット野菜売場の中に、トッピング商材を関連陳列する。
10月21日にオープンした「祐天寺東急ストア」は、鉄道高架橋耐震工事のため旧「祐天寺東急ストア」を閉鎖して建て替えた店舗。東急東横線・祐天寺駅改札前にあり、朝7時~夜中の1時まで営業する。高架下に位置し、売場面積1,031㎡というのは同社の理想としている規模であり、最も稼ぎやすい店舗と言える。
売場の出入口は改札側と路面側に2ヵ所設置。出入口付近に9台の集中レジを常設し、レジ前にデリカ売場を配置。その奥に青果を揃え、売場の奥へと細長く続くレイアウトとなっている。青果から壁面沿いに和日配、鮮魚、精肉、加工肉、洋日配、パンと配置。サービスカウンター周辺にセルフコーヒーマシンやベーカリー、デザートを置き、店外にテラス席も設置。憩いのスペースとして利用できる。
新・祐天寺店では、旧店の売場レイアウトを変更した。旧・祐天寺店は「昔ながらのSMだったが、(新店では)東急ストアがこれまで構築してきた最新MDの集大成となる試みを幾つも実践した」(同社・営業統括本部の大堀左千夫店舗戦略室長)。その一つの例として、青果売場の中にサラダコーナーを常設し、カット野菜に粉チーズやハム、オリーブオイルを関連陳列すると同時にドライフルーツ・ナッツコーナーも隣接。クロスマーチャンダイジングを展開し、客が利用しやすい売場を形成した。
新店では地域顧客の来店頻度の向上と駅流動顧客の立ち寄り率の向上という2つの側面からアプローチする。このため、次の3点に取り組んだ。①商圏対応として生鮮とデリカ・簡便商品の充実。②オオゼキや三和などの競合SMへの対応として、主力野菜15品目や牛乳、ヨーグルト、卵、豆腐の価格を強化。③同社の基幹店舗として最近の改装店で取り組んできた顧客を惹きつけるサービスと品揃えを実践。さらに、生鮮・デリカではプロセスセンターやサテライトキッチンを最大限活用してローコスト運営を図りながらも、魅力溢れる売場を実現できる体制を構築する。
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