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No.872-2016/02/15

春節商戦に変化!「爆買い」の次に控える「コト買い」を追う

No.872号

  「これはダイコン、あれはなに?」「フキでしょ」「さあ、こっち向いて。チーズ」―大阪ミナミの台所「黒門(くろもん)市場」で見かけた、春節の長期休暇で来日した中国人親子の会話だ。屋台風に改装した店頭では、おでんを頬張ったり、食品スーパーでイチゴや惣菜を買う観光客も。お土産というより、ホテルの部屋で飲み食いするためのようだ。


気さくな会話が何より


  昨年の流行語大賞「爆買い」が今年も見られると思って、大阪の「道頓堀」界隈を歩いてみた。中国経済が減速する中なので、ツアー客は減ったような感じだが、逆に個人客、それも20~30歳代の若い人が増えたような気がした。


  先日取材したイオンモール北京豊台の大矢憲和・ゼネラルマネージャーの言葉を思い出した。「ちょっと見かけないと、海外旅行に行っている」という従業員。豊かな若者層が海外に目を向け始めたのだ。


  「日本に行ってきた。街も空気もきれいだし、食べ物もおいしい」と聞けば、その次は「我も、我も」となるのが中国だ。まだ日本に行きたい人の1%未満しか来日していないという調査もあるぐらいだから「爆来」の本番はこれからだ。


  そんな中、大阪の道頓堀から南西1㎞ほどのところにある「黒門市場」に足を伸ばしてみた。表通りは、比較的閑散としていたが、南北の細い筋は、観光客でごった返していた。


  人だかりがしている店はどこも店頭にイートインスペースを設置。その場で、カキや肉を焼いて売っている。香港、ベトナム、シンガポールで見かけるアジアの市場そのものの風景だ。


  ほとんどの人はスマホを手に写真を撮っている。ただ撮るだけでなく、本国に送る。中国で爆発的に増えている「WeGhat(ウイチャット)」というアプリを使った情報発信だ。ユーザーは4億人を超えるというから「LINE」の国内登録者数の比ではない。


  本国で見せられた人は「こんどは、オレもワタシも」になり、来日願望にさいなまれる。「モノを買うだけの爆買いからコト買いへ」―食品スーパーにもその「爆来」の走りが押し寄せている。


今週の目次




流通羅針盤

女性が活躍できる場づくりが成長のための必須条件


今週の業界トピックス

ファミマ、ユニー統合 持ち株会社社長に上田準二氏
日本生活協同組合連合会 昨年4~12月の供給高伸び率は店舗が宅配を上回る
ユニーグループ・HD 商品開発機能をユニーとサークルKサンクスに委譲
ダイエー 訪日外国人旅行者向けに5%割引クーポン券付きパンフ配付
雪印メグミルク 16年春季新商品は市乳16、乳食品4など全国発売


SJ新店レポート

最新MDを積極的に取り入れドミナント強化する450坪旗艦店舗
 たからや フレサ上荻野店
郊外の田園都市に新たな店舗が登場「買い物難民」状態が解消
 松源 橋本林間店
HCも複合したスーパーセンター、SMで手作りピザ初導入
 スーパーバリュー八王子高尾店


<地域密着>を考える 店に必要な笑顔と会話

いい商品と売場は既存店の消費者も待っている?


企業動向

第3四半期業績は微増収、経常7.6%など大幅増益
昭和産業、懇談会で岡田社長など幹部が概況語る


食品マーケティング

日清フーズ、冷食新商品は高付加価値品揃える
 常温はボトルタイプのから揚げ粉を新発売
冷食新商品<業務用デリカ・惣菜>
 日東ベスト、新ロースカツ&麺類
 ケイエス冷食「肉だんご」徹底強化策
 ヤヨイサンフーズ、各種コロッケ訴求


春夏市販冷凍食品 明治1月下旬から順次発売

新商品6品目とリニューアル5品目


今週の大店立地法公示速報


交差点

消費者の心をつかめ



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