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No.873-2016/02/22

スーパーマーケット・トレードショー2016、盛大に開催

No.873号

  第50回スーパーマーケット・トレードショー2016が2月10日(水)~12日(金)、東京ビッグサイトで開催され、期間中90,518名が入場し過去最大だった。ビッグサイトの東西全館を使用し、1,918社・団体、3,474小間が出展、こだわり食品、デリカテッセン、オーガニックなどの展示会も併催され、世界的な食の祭典に一歩近づいた


“共創”への大展示会


  第1回セルフ・サービスフェア(現スーパーマーケット・トレードショー)は、1964年、東京オリンピックが開催された活気溢れる年に東京都立産業界館で幕を切った。71年の5回目は東京卸売りセンターに会場を移し、以後毎年開催となって今日に至る。


  86年に20回を数え、25回目の91年(平成3年)には「スーパーマーケット・トレードショー」に改称して新たな進化への再スタートを切った。この年はバブル崩壊とともに個人消費は減速、売上高の伸びが止まり、翌年には改正大店法が施行、規制緩和で店舗の大型化が加速したころ。


  30回目を迎えた96年は、平成不況といわれる中で価格競争が激化、商品やサービスの差別化など、生き残るためのヒントを求める小売業・飲食業の来場が活発化した。97年から会場を東京ビッグサイトに移し、「お客様はどんな人」「店舗複合化と新しい顧客の創造」「行ってみたくなる店づくり ディスティネーションストアの提案」「個性化多様化新発想スーパー進化論 ミールライフスタイル」「いま三感の時代 感激に発見 感謝の創造 感動の提案」と、トレードショーのテーマも積極性を持たせていった。


  40回目を迎えた2006年は、日本人の寿命が世界一となり、コンビニで生鮮食品の導入が相次ぎ、小型SM・都市型SMの開発が盛んになり、急速な変化を見せていくが、トレードショーも飛躍的に進化を遂げ、開催テーマも2009年からは「“創”ニッポン」に定着、飛躍的に進化、拡大し、共創への流通業界大展示会として確立した。


  50回目を迎えた今年はFOOD TABLE in JAPAN 2016として、食にまつわる4つの専門店と合同、東京ビッグサイト東西全館で開催。過去最高の90,518(前回84,614)人を動員、健在ぶりとさらなる発展性を確かなものにした。来年開催される「幕張メッセ」(2月15日(水)~17日(金))が期待される。


今週の目次




今週の業界トピックス

エイチ・ツー・オーリテイリング イズミヤと阪食は新設の食品事業持株会社の下に再編
与野フードセンター 顧客視点の部門を超えたコーナー化を本格展開へ
ジョイフル本田 瑞穂店に続き幸手店にも農産物直売所を開設予定
成城石井 最高峰の新PB「でしか」3月誕生
第16回JAPANドラッグストアショー 幕張メッセで開催
トーホーストア 新社長に伊東啓樹氏が3月末に就任
AGF 季節限定RCドリップ「マキシム春の旬香」新発売
雪印メグミルク 機能性食品の新「毎日骨太スキム」を来月発売


SJ新店レポート

店舗の老朽化や周辺の競合激化で、高品質路線に「業態転換」
 ヤマナカ 四軒家フランテ
全国の乳製品を集めた「牧場めぐり」、蜂蜜コーナー初導入
 ザ・ガーデン自由が丘 アトレ浦和店


特集 拡大するSMのペットカテゴリー 上

サミット 家庭用品部バイヤー 角谷 貴人 氏
 猫スナックが牽引し、上期110.6%と二桁増を達成
 商品の付加価値をいかに伝えるかに注力した売場づくり
マルカン 総合ペットメーカー マルカン 松本 幸彦 代表取締役社長
 SM向け適正サイズの商品を新たに展開
 ユニットプライスを上げ、高単価・高荒利で差別化
いなばペットフード 取締役常務執行役員ペットフード事業部長 稲垣 知英 氏
 成長分野を見極め、メリハリのある売場展開を
 「ここだけは負けない」というカテゴリーを作る


世界が感動する日本のおもてなしの歴史的変遷と実際・3

― OMOTENASHIが日本の代名詞に ― 小澤 信夫


企業動向

ヤマサ醤油、世界的巨匠監修の「鮮度の一滴グルメしょうゆ」発売


子供向けを開発 大塚食品ボンカレー48周年

ハードル乗り越えボンカレーの具材野菜すべて国産化


食品マーケティング

三菱食品が勤労主婦対応の即食提案
商品開発本部が地方名産素材とのタイアップ
 *きはだまぐろのハラス缶~みそ汁に特徴ある海藻(乾物)など


今週の大店立地法公示速報


交差点

黒田バズーカの号砲



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