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No.874-2016/02/29

ベニマル化したヨークマート。埼玉県北本市に出店

No.874号

  首都圏で77店のSMを展開しているヨークマート。セブン&アイ・ホールディングス100%出資子会社であり、同グループ内には東北でチェーン展開しているSM業界の雄ヨークベニマルがある。ここ最近のヨークマートの新店はヨークベニマルの強みを吸収。ベニマル化した新店が増えてきている。


S&Bで競合状況が変化


  神奈川から東京、埼玉、茨城、千葉へと跨る圏央道(首都圏中央連絡自動車道)は、首都圏の3環状道路の一番外側に位置する。延長300kmのうち現在241kmが開通している。6年前に埼玉県の川島インターと桶川北本インターが開通しているが、その桶川北本インターの近く。圏央道沿いの「ヨークマート北本店」が2月28日で閉鎖し、直線で400m移動して3月9日、「ヨークマート北本二ツ家店」をオープンする。


  閉店した「ヨークマート北本店」は1987年10月オープンと30年近く営業。店舗面積370坪で、集中レジ5台常設。イートインコーナーは小さく、テナントで美容室が営業し、壁面沿いに青果、精肉、鮮魚、惣菜と展開する旧タイプのSMだった。


  新店の「ヨークマート北本二ツ家店」は店舗面積587坪と北本店よりが200坪超拡大する。クリーニング店がテナント営業し、セブンカフェの入ったイートインコーナーを配置し、惣菜売場を拡充する予定だ。店舗前面の県道164号線側に125台収容できる平面駐車場を設置。北本二ツ家店の奥に「エコスたいらや北本SC店」が2007年3月から営業していたが、今年1月31日に閉鎖。店舗面積517坪で、年商10億円ほどの店だった。


  「ヨークマート北本二ツ家店」の近くには食品DSのジェーソンやウエルシア薬局、レンタルビデオ店のTSUTAYA、リユース店のセカンドストリート、紳士服AOKI、北本温泉湯楽の里、カラオケ本舗まねきねこ北本店が営業し、商業集積地となっている。県道164号線は土日祝日の夕方は大渋滞となり、なかなか車が前に進まない状況となる。新店の競合店は、北側に800m先に「ベルク北本二ツ家店」(売場面積591坪・オープンは2013年6月・レジ9台)、南側に800m下りた場所に「マルエツ桶川店」(同593坪・2000年11月・レジ6台)が24時間営業している。ヨークマートは付近に下日出谷店(同520坪・1995年11月)と桶川店(同420坪・1979年2月)を展開。将来は両店をベニマル化する可能性もありえる。


今週の目次




流通羅針盤

資源の有効利用、廃棄物削減のためのフードロス対策進む


今週の業界トピックス

イオン 大震災から5年、復興支援から地域(ふるさと)創生へ
セブン‐イレブン・ジャパン 国内初のコンビニ併設の水素ステーション
日本アクセス 新社長に佐々木淳一伊藤忠常務、田中社長は会長に
昭和産業 社長に新妻一彦専務、岡田氏は代表権もつ会長に
日本製粉 春プレキャン、現金5,000円や新商品セットなどプレゼント


今週の開店情報


巷で秘かに売れ始めている 注目!フーズ&ドリンクス

熊野農園「へべすが香る七味とうがらし」
 宮崎県特産の柑橘類の香りを凝縮した七味


ケーススタディ 商圏特性と立地SMのMD対応を見る⑪

85歳以上の高齢者の多いエリアで支持が高い移動スーパー
 千葉県大多喜町で5コース展開し軌道に乗せた宍倉


SJ新店レポート

HC併設し広域商圏から集客、水産と惣菜を強化。酒とつまみ充実
 フレッセイ沼田恩田店


チェーンストア・コンビニの1月度販売概況

月後半に気温が低く、季節商材が好調
 全業態で過半の企業が既存店プラスに


仙台麸が〈メニュー開眼〉 山形屋商店が消費者訴求強化

料理の幅を広げることが拡販の近道
あぶら麩が鰻の蒲焼からカナッペまで


伝統と時代に生きる 長岡の味噌メーカー・越後一

売場に薫る発酵醸造の「味噌造り力」
その名は〈農家造り〉と〈丸しぼり〉


精肉売場向け強化 モランボン ワンランクアップ戦略

化学調味料無添加の〈生パック製法〉


食品マーケティング

*東洋水産SMTショーで「正麺カップ」の販促デモ
 新商品に「うま辛担担麺」を追加発売
*マルハニチロ「あじフライ具だくさんタルタルソース添え」訴求
*トキタ種苗、新野菜「カリフローレ」の販促(来るフーデックス会場で)
ケイエス冷食、市販向けに一味違いの新商品
*冷食「鶏つくね~肉だんご」に続く「さば味噌」など
*業務惣菜向けはミートボール柚子おろし、等の多様化


今週の大店立地法公示速報


交差点

展示フェアでの販促?



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