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No.875-2016/03/07

地元の美味しい商品を集めコーナー化したマルエツ

No.875号

  最近のスーパーマーケットは、地元の美味しい商品をいかに集めて販売するかに力を注いでいる。2月24日、神奈川県藤沢市にオープンした「マルエツなぎさモール辻堂店」でも積極的に200アイテム以上の地元商品を販売する。地域に密着した店づくりを推進することで、お客の支持を得る施策だ。


「地産地消」を掲げるSM増加中


  「地元の美味しい商品を探しています!お客様ご愛用の地元自慢商品があればご紹介下さい。」と売場のPOPに掲げているのは「マルエツなぎさモール辻堂店」。同店では生鮮3品や惣菜、ベーカリー、デイリー、加工食品、酒を含めトータル220~230アイテムの地元商品を「おいしい地元自慢」として販売する。集中レジ横の売場出入口付近の青果売場内に地元産直コーナーも常設し、野菜からデイリー、加工食品、酒を集合陳列。来店客の注目を集めている。地元商品の一例を挙げると、かねきち「たまねぎドレッシング」、ヤチヨ「湘南しらす手揚げもち」、神奈川県産「やまゆりポーク」、「しらすカレーパンシモンズ」、「茅ヶ崎産しらす丼」、「三崎のマグロ丼」など。


  現在、「店舗現場力の強化」を重点施策に掲げているマルエツ。組織の中に商品開発推進部を設けて、客の要望に充分に対応できる体制を敷いている。今回オープンした「マルエツなぎさモール辻堂店」の周辺は特に地域色が強い。お客様から教えてもらいながら品揃えを変化させていく予定だが、オープンに先立つ半年前から店長や商品開発推進部が地域の売れ筋などをマーケット調査した。今後は他店へも同様の取り組みを横展開していくのか、同店で検証を重ねながら再考していく方針という。


  「当社のかつてのメープルメロンパンのような名物商品の開発も今後、積極的にしていきたい」とマルエツ上田真社長。ただ、「惣菜やインストアベーカリーを含め商品のライフサイクルが短くなってきている。唐揚げやトンカツのようなベーシックなものはロングセラー商品となっているが、息の長い新しい名物商品の開発に力を入れていきたい」(上田社長)。「単なる値上げということではなく、価値ある商品を販売した結果として一品単価を引き上げていきたい」と上田社長は強調する。


  「ターゲット店を決めて来年早々には新店で新たなステップに踏み出していきたい」と語る上田社長。「作業場環境を含めた店舗設計段階から踏み込んだターゲット店の計画を進めるため、今年2月1日付で『新しい店づくり推進プロジェクト』を立ち上げ、専任2人+兼任5人体制で準備を進めている」(同)。


今週の目次




今週の業界トピックス

ローソン スーパーマーケットの代替機能・生活支援の品揃えを拡充
SM3団体統計発表 宮城県内で30店舗を展開するウジエスーパー
サミット デイリー1位は味の素冷食のザ・チャーハン


今週の開店情報


世界が感動する日本のおもてなしの歴史的変遷と実際・4

― OMOTENASHIが日本の代名詞に ― 小澤 信夫


SJ新店レポート

バージョンアップした300坪型食生活提案高質SM
 サンシャイン クレア
駅前で開発の住居兼商業施設内、1階と2階の売場で再出店
 ライフ 京急蒲田駅前店
多言語タブレット活用しインバウンド対応、マックスバリュは生鮮拡大で地域密着
 イオンタウン成田富里


女子パーティー用大吟醸 小西酒造が春の注目商品発売

業界初の簡単コック式大吟醸パック


注目の提案商品 トレードショーで日本緑茶センター

成果を挙げる本物志向の商品開発


トレンド対応を重視 森永乳業の2016マーケティング

節約志向・内食化の中にメリハリも
ニーズに合わせた大型3商品を発売


企業動向

伊藤園、基軸「お~いお茶」の機能性強化で増収策図る


食品マーケティング

マルハニチロ、L・Lチルド新展開か?
 *新商品「鶏肉と野菜のハーブ焼き」など3点
フジッコ、包装チルド惣菜見直しへ
 *「ポテトサラダ」を全面リニューアル
伊藤ハム、チルド「ラ・ピッツァ」の生地リニューアル


今週の大店立地法公示速報


交差点

大ブレークの「五代さま」



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