人手不足で新店が出せない、という声を聞くほどスーパーマーケット業界の人手不足は深刻だが、静岡県内で店舗展開する田子重はこのほど開店した「田子重清里店」で事業所内保育園を併設したところ、利用希望者が殺到。早期に募集人員を満たし、順調な開店スタートを切っている。
「通常こうした事業所内保育施設は2~3名からスタートして口コミで広がっていくと聞いていたので、そんなに行かないだろうと考えていたが、蓋を開けたら予想以上で、途中から募集を断ったくらいです」と話すのは田子重の小長井和生人事部・総務部マネジャー。当初は従業員が休みの日でも子どもを預けてよいという条件で利用者を増やそうと考えていたが、「従業員対象で勤務している時だけ預かるルール」に変更した。
田子重清里店(静岡県藤枝市清里)は3月1日に開店した。開店時で23名(社員1名、パート22名)が子どもを預け、33名の子どもが登録されている。総パート社員数は85~86名なので、3割近くだ。
保育施設の運営は専門業者に委託。預かり時間は8時30分~18時30分。登録した子どもの7割の親が出勤するとの想定で、4時間パートが多いことから、午前で15名、午後で9名、計23~24名の子どもを預かるようにしている。保育士は5名。
年中無休なので、通常の保育園に通っている兄だけ土日に預けるといった重宝さもある。また、「一般の保育所と違って、事業所内保育はお母さんに働いてもらうのが前提なので、子どもの熱が少し上がったからといって保育所から呼び出されたりなどといった事はない」というメリットもある。
清里地区は子どものいるヤングファミリーが多いことから、保育所を設置したが、「もしこれを実施しなかったら人は足りなかったし、通常のSMでは採用できないような若い年齢層が来た」という副産物も。保育施設利用者は30歳以下が多く、パートの平均年齢は40歳と他の同社店舗の平均に比べ4歳も若いという。人手不足対策だけでなく若い人たちの消費トレンドを知る上でも貴重な人材を確保したことになる。☆保育施設利用料はかなり低く抑え、国の助成金と会社からの補助でカバーする仕組み。その分、会社負担は増えるが、同社では人材確保のための費用と位置づけている。
保育児童の待機問題が騒がれる中、待機問題と人手不足を一挙に解消する試みとして注目される。
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