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No.879-2016/04/04

「イオンモール堺鉄砲町」オープンで注目したい、アナザースポット

No.879号

  大阪市の南部を東西に流れる大和川と南海本線が交差する場所にあったダイセル堺工場跡地に「イオンモール堺鉄砲町」が3月19日グランドオープンした。臨海部にはネット通販で急成長するアマゾンの物流拠点や台湾の鴻海(ホンハイ)が買収をもくろむシャープの堺工場が並ぶ。時代を象徴するアナザースポットをカメラに収めた。


「ネットばかりではない」


  種子島を経て当時の自由貿易港・堺に伝わった火縄銃。鉄砲町という地名は、この地が鉄砲造りの拠点になったことに由来している。茶聖・利休も茶会を通じて、様々な最新情報を伝えていた。


  堺市は人口84万人の大阪府第2位の都市だが、南蛮渡来で栄えた地に、日本を代表するショッピングモールができたのは「歴史の必然」さえ感じさせられる。


  さて、イオンモールを西に数㎞、臨海部を車で走ると住宅はなくなり、巨大な物流倉庫が林立する地域に差しかかる。その中でひときわ目立つのが「アマゾン」の物流センターだ。朝注文した商品が夕方にならない時間帯には届く“離れ技”の秘密が、全国に散らばるセンターの存在だ。


  堺周辺では「アマゾンロゴ」を付けた従業員送迎用のバスが巡回し、センターの1~4階では数百人単位の作業員が24時間体制でピッキング作業に追われていると聞く。


  「店舗で見て、買うのはネット」というショールーミング現象。イオンモールの吉田昭夫社長も認めるところだが、「その逆もあるのでは…」と実店舗の強みを強調する。


  アマゾンの倉庫からさらに海寄りには、シャープの堺工場がある。鴻海の買収で揺れる関西を代表する企業の拠点工場だ。鴻海がかかわるSDP(堺ディスプレイプロダクト)の業績は堅調だ。


  「変化対応」―多くの企業トップが口にする言葉だが、本当にできていたかは後の歴史が如実に物語る。新しいショッピングモールの誕生を機に、これまで閑散としていた南海七道駅も蘇った。


今週の目次




今週の業界トピックス

ローソン 新社長に三菱商事出身の竹増貞信副社長が昇格
ポプラ 提携しているローソンとの協業進める
セイコーマート 社名を4月からセコマに変更


今週の開店情報


世界が感動する日本のおもてなしの歴史的変遷と実際・6

-OMOTENASHIが日本の代名詞に-小澤 信夫


SJ新店レポート

健康・美容と即食を打ち出す。朝食、ワインとつまみを関連販売
 ウオロク亀田店
人口増を続ける晴海地区に出店。高質商品を充実し、ランチ需要にも対応
 マルエツ 晴海三丁目店


チェーンストア・コンビニの2月度販売概況

閏年により各業態とも売上増
 気温高の影響があり季節商材は不調


新機軸で競争力強化 国分グロサーズチェーン2016活動方針

「新たな価値への挑戦」を基本施策に
店舗運営力・MD力の機能特化図る


ゆめのちから&トクホ 敷島製パン2016春の取り組み

国産小麦にこだわったパン2品発売


<ビッグマン>ワンランクアップ 合同酒精 春のニュース

「ビッグマン プレミアム」を新発売


企業動向

AGF、和のテイスト「煎」が地方銘菓と組み和食文化の充実担う


食品マーケティング

*在宅向けのUDFに新たなPR必至
 マルハニチロ~キユーピーのメニュー(区分1~4)
* 朝食向けメニュー開発は隠れ競争品
 <フジッコの朝の食べるスープ>


今週の大店立地法公示速報


交差点

セルフメディケーションの推進



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