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No.882-2016/04/25

デパ地下に初登場したクイーンズ伊勢丹の新業態

No.882号

  3月30日、伊勢丹府中店地下食品フロアにクイーンズ伊勢丹の新業態グランデ府中店がオープンした。生鮮とグロサリーが一体となったスタイリッシュな売場が目を惹く。5ヵ所の柱周りには「クロスポイント」として食のライフスタイルを提案するテーマ陳列を行い、柱と柱の間にマルシェ風ステージを3ヵ所設けた。


百貨店食品フロア内に提案型SM


  首都圏で16店の高質SMを展開している三越伊勢丹フードサービス。3月30日、伊勢丹府中店の地下1階に「クイーンズ伊勢丹グランデ府中店」を居抜き出店した。生鮮食品とグロサリーを同社が一体運営する高級食品専門店。「ワンコンセプト」という考え方のもと、百貨店の顧客に合わせた上質で魅力的な売場とし、高い付加価値を備えたバラエティ豊かな食を提案する。


  売場の中で最も注目されるのは、壁面にある生鮮食品とグロサリーのゴンドラの間に、様々な食のライフスタイルに合わせて提案するコーナーを常設したこと。5ヵ所の柱周りをクロスポイントと名付けて季節ごとのテーマに合わせた商品提案を行う。柱と柱の間には上にゴールドと白のストライプが入ったテントを張ったマルシェ風のステージを3ヵ所常設し、生活シーンに合わせた商品やイベント商品を陳列する。


  壁面の生鮮売場では対面販売を行い、「ベジステージ」、「生ハム工房」の他、対面の精肉・ミートデリカ、鮮魚売場(東信水産)を展開する。デパ地下ということでフルーツギフトコーナーを充実し、高級な果実やジャム、プリザーブドフラワーを陳列し、ギフトカウンターを置く。隣接して、注文を受けてから一杯ずつフルーツジュースやスムージーを作るジュースバーも常設している。


  伊勢丹府中店は1996年4月に開業し今年で20周年。2014年度の年商は195億円だが、クイーンズ伊勢丹グランデ府中店としては年商27億円超を目指す。グランデはイタリア語で、英語ではグレート。クイーンズ伊勢丹が百貨店の中に初出店した上質バージョンの店となるが、成功すれば、今後、三越伊勢丹グループのデパ地下へ出店する可能性も高い。


今週の目次




流通羅針盤

新指針に基づいた企業統治へ、少数派の社外取締役が機能


今週の業界トピックス

イオン 前期決算、営業収益8.2兆円、営業利益1,769億円
セブン&アイ・HD 前期決算、5期連続で最高益を記録
熊本県内で展開しているSM各社 熊本地震の影響で休業中のSM続出
セブン&アイ・HD 井阪隆一社長、後藤克弘副社長体制に
中央化学 ズレない刺身容器、作業性アップの新容器も


SJ新店・改装店レポート

惣菜やインストアベーカリー前面、開店15年機に店内を一新した効果
 オークワ オー・ストリート和歌山北バイパス店
生鮮はコンセを導入、メニュー提案とライブ感を出す
 フードウェイ藤沢オーパ店
京急蒲田駅の高架下にSC開発し、京急ストアなど30店営業
 ウィングキッチン京急蒲田


2016年度開店予定店舗①


安全安心の取り組み強化 飲食ともに活性化する大塚食品

マッチ新商品追加メジャー化へ前進
ボンカレー、マイサイズも内容を充実


企業動向

昭和産業、新妻新社長が初の就任会見で抱負語る


食品マーケティング

商品価値訴求を強める即席麺業界
*「マルちゃん正麺」の即席だが‘生の食感’が刺激
*伊藤ハム米久、統合後の商品統廃合はまだ未定
*日清製粉が7月11日出荷分から業務用小麦粉値下げへ


巷で秘かに売れ始めている 注目!フーズ&ドリンクス

マスコットフーズ[黒こしょう薬味]  フードジャーナリスト 旭 利彦
 「ほんのり甘くピリッと辛い万能薬味」登場


今週の大店立地法公示速報


交差点

食の世界マーケット



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