≫ウィンドウを閉じる


No.886-2016/05/30

フードステージでメニュー提案を行う「クイーンズ伊勢丹仙川店」

No.886号

  クイーンズ伊勢丹の全従業員はスタイリストと称している。食事のメニューを客に提案したり、こだわりの食品やその調理方法を説明する買物のサポートを行う専門スタッフと位置づけている。今回生まれ変わった仙川店ではライブ感溢れた豊かな食のライフスタイルを提案する、新たな取り組みをスタートしている。


接客販売コーナーを重視


  「食のもたらす力を尊敬し、お客さまの上質で新しいライフスタイルに貢献し続ける、日本一の『豊かな食のプレゼンター』を目指す」ことをブランドメッセージに掲げている三越伊勢丹フードサービス。首都圏で現在17店の高品質なスーパーマーケットを展開している他、駅ナカに小型店クイーンズアイ2店、百貨店の伊勢丹や三越の中に食品専門店などを展開している。


  同社は2014年4月にリニューアルオープンした石神井公園店から対面の接客販売を重視した取り組みを復活させた。その後も2014年11月にオープンした目白店、2015年5月に改装した笹塚店、今年3月30日にはグランデ府中店を伊勢丹府中店の地下食品フロアに出店したが、いずれも接客販売に力を入れた売場づくりを実施している。


  4月27日には1999年10月のオープン以来、同社の屋台骨として毎年黒字を続けてきた仙川店をスクラップ&ビルドでオープン。クイーンズ伊勢丹の新しいフォーマットを完成させた。新店のストアコンセプトは、全ての部門で対面接客することで、「鮮度感」「ライブ感」「圧倒的な清潔感」を最大限演出すること。壁面に配置されたデリカ、精肉、加工肉・ナチュラルチーズ、塩干・寿司、刺身・丸魚、フルーツは全てオープンキッチン化して接客販売を強化した。


  オープン直後の5月13日までの仙川店は改装前の2014年の同時期に比べ2割増の自営売上と好調な出だしとなっている。特にパンが以前の2倍近くまで売上を伸ばし、惣菜や水産部門も4割増と調子が良い。今後も既存店を積極的に改装する方針であり、更なる進化を目指しながら、将来の新店の出店も視野に入れている。


今週の目次




今週の業界トピックス

サミット 6月に就任する竹野新社長、「田尻路線の承継が基本」
マックスバリュ東海 既存店改装効果などで過去最高益を継続
マックスバリュ東北 既存店活性化と荒利改善、経費削減でV字回復


今週の開店情報


SJ新店レポート

旧GMSから地元MD強化の都市型300坪SMに業態転換
 食品館イトーヨーカドー 三ノ輪店
テナントと一緒に魅力を上げ、惣菜・生鮮中心に毎日の食を支える
 フードスクエアカスミ板橋前野町店
人口密集地に「ハイブリッド型SuC」住関連売場に新しい提案多く
 イズミヤスーパーセンター福町店


チェーンストア・コンビニの4月度販売概況

花見需要などがあり食料品好調
 熊本地震の影響で防災需要高まる


大塚製薬のブランド戦略 好調ニュートラシューティカルズ

ロングセラー商品(ポカリスエット)を改善加えて充実
的確な情報発信&効果的販促も奏効


初夏の新商品 合同酒精と敷島製パンが発売

合同酒精 6種類の素材別チューハイ発売
敷島製パン「ゆめちから」使用で2品


「賢い選択」を促す国民運動 大塚製薬、大塚食品が賛同参加

低炭素社会実現へガスの排出抑制に取り組む


食品マーケティング

日清フーズ、冷食・大盛り~超大盛りの普及へ
 *レギュラー、生パスタの両面販促強化
 *夏季限定(6月~11月)「旨辛」味の発売
事業は国内外が連鎖で始動


巷で秘かに売れ始めている 注目!フーズ&ドリンクス

月星食品[南国気分 ガパオ ガイラートカオ]
 大満足の「タイ風鶏肉のバジル炒めご飯」 フードジャーナリスト 旭 利彦


今週の大店立地法公示速報


交差点

出前商談会でパートが売る気に



≫ウィンドウを閉じる