世界遺産の姫路城が北西方向にあるマックスバリュ東山店。20年の時を経て4月26日に大改装オープンした。姫路や加古川、神戸にも近い割に地価も安いので人口が増えている周辺は「灘のけんか祭り」の本場で、男くさい気質が残る町でもある。みんなで考えた「30代ニューファミリーにマッチした新しいタイプの店舗」の改装ポイントとは――。
1995年12月に兵庫県下で初めて「マックスバリュ業態」として開店した東山店。改装に踏み切った最大の理由は4月29日に瀬戸内各県で24時間営業のスーパーを展開するハローズの「東姫路店」が出店して来る、からだった。
5km足らず離れた住宅地に、24時間スーパーが2店もあることになった。ローコストをベースにするハローズとは同じ土俵では戦えない。そこで取った戦略はこれからの30代ファミリー世代を重視した売場だった。
勇壮な祭りで盛り上がる土地柄を踏まえ、父権復活を旗印に「お父さんへの思い」を重視した売場づくりに徹した。地酒やおつまみの品揃えは、群を抜く。
また、この店舗は農産から反時計回りに一方通行で買い物する欧米のスーパー式の入口が中央1カ所しかなく、入口と出口が右、左に分かれている構造だった。
開店当初はこうした斬新なデザインが評判だったが、日本の消費者には不便と映った。しかし、入口には銀行のATMなどがあって、レイアウトを変更することも容易ではなかった。
今回の改装で出入口は2カ所になり、右は農産から入る生鮮ゾーン、左はベーカリー・惣菜といった即食ゾーンに直接出入りすることが可能になった。売場面積は2,122㎡と改装前に比べ、252㎡増えた。
撮影ポイントも案内してくれた竹村光司店長の売場説明はよどみがない。聞くと「どうしたら、便利なのか、みんなで考えましたから」との返答だった。当たり前のことのようだが、これが出来ておれば、迎え撃つ態勢に不足はない。
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