旧ダイシン百貨店は「半径500m、シェア100%」をスローガンにお客の要望のあったものは1点でも取り寄せ、欲しいという人がいる限り売り続けるということで名を轟かせた下町の総合小売業だった。客層は全く異なるが、圧倒的な品揃えで消費者を引き寄せるドン・キホーテのスタイルとの融合でプラス効果が出せるのか、注目度は高い。
6月30日にオープンした「MEGAドン・キホーテ大森山王店」は旧ダイシン百貨店の装いを新たに誕生した。ダイシンは52年間に渡って地場百貨店として親しまれていたが、近年は経済状況や顧客ニーズの変化により業績が下降線を辿っていた。2015年3月、ドン・キホーテと業務提携し、再び顧客の支持を獲得するために、店舗づくりを模索していたが、営業継続が難しい経営状態となった。ドン・キホーテグループ傘下入りすることで、ドンキが持つ店舗づくりのノウハウに、ダイシンが地場で培ってきた経験をプラスすることとなり、同社は新しい形の「MEGAドン・キホーテ」として生まれ変わることになった。
これまで、ダイシンはシニアをコアターゲットとして営業していたことは広く知れ渡っている。「リニューアル後は家族みんなが楽しめる店舗を目指していく。コアターゲットはニューファミリーとし、3世代に来店してもらえる店舗空間を創造する」(竹内三善ダイシン百貨店社長)。ドンキは長崎屋を使って、MEGAドン・キホーテ業態を進化させてきた。しかし、こうした成功体験に甘んじることなく、52年の歴史を持つダイシンのノウハウをミックスさせることで、更に進化したMEGA業態を作り上げる考えだ。大森山王店の品揃えアイテム数はドンキグループ都内最大の10万アイテム。年商は約80億円を見込んでいる。
「店舗の顔となる生鮮品及び食品、日用消耗品、家庭雑貨などの豊富な品揃えと商品を圧倒的な低価格で提供し、ドン・キホーテならではの皆が楽しめる空間演出で集客を図る」(竹内社長)考えだ。3階にはニトリをテナントとして誘致する。なお、店舗面積に限りがあり、あまり商品在庫を持つことのできない都心の小型店への物流拠点としても大森山王店は活用する考えだ。同店の営業時間は午前8時~翌午前3時まで。売場面積は1万539㎡。従業員数は330名(正社員86名、契約社員34名、アルバイト約210名)。品揃え構成比は生鮮品11.6%、その他食品21.8%、日用消耗品が25.6%…などとなっている。
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