巨大流通グループ傘下入りか、年商1,000億円未満のSM企業同士の対等の立場による経営統合か。1社単独では競争の激しい小売業界では生き残りが難しいと判断する経営トップも多い。丸久とマルミヤストアの持株会社リテールパートナーズに来年3月1日、マルキョウが加入する。今後も業界のM&Aが続きそうだ。
昨年7月に丸久とマルミヤストアが経営統合し持株会社リテールパートナーズが誕生したが、来年3月1日には新たにマルキョウが加わる。経営陣には新たにマルキョウの斉田敏夫会長兼CEOが代表取締役会長に就任し、田中社長、池邉副社長と代表取締役は3人体制となる。
統合後も3社は独自性を保ちつつ、情報や物流システムの共有化を進めながら将来に渡る優位性を高めていく。リテールパートナーズは今後も価値観を同じくするSM企業との経営統合を模索する。「経常利益100億円、年商3,000億円を目指す」と田中社長。「大阪から九州までのエリアには年商700~800億円の同業者が多い」と語る。小売業界は人手不足、建築費高騰に加え、異業種を含めた過当競争が続く。「利益的に安定成長していくには年商規模を上げていくしかない」と田中社長は主張。
新加入のマルキョウは2013年末に100%出資子会社の西鉄ストアを抱える西日本鉄道と資本・業務提携している。今後、西日本鉄道との資本関係がどうなるのか、「今のところ分からない」とマルキョウ斉田会長。ただ、「今回のリテールパートナーズとの経営統合について西日本鉄道には既に了解済み」と語る。
西日本では、北九州で21店展開するスーパー大栄が今年2月にイズミの完全子会社。年商880億円の鹿児島のタイヨーは2013年12月に資産管理会社の清和産興の完全子会社となっている。イオングループでは年商2,700億円のマックスバリュ西日本や1,500億円のマックスバリュ九州。2,100億円のサンリブ・マルショクグループもある。この他にドラッグストアのコスモス薬品やディスカウントストアのトライアルなど九州は価格競争が非常に激しい地区だ。
アークスやアクシアルリテイリングなどCGC加盟社同士の経営統合。一方、イオンやセブン&アイといった巨大流通資本に中小企業が吸収されるケースも頻発。今回の丸久とマルミヤストアはAJS加盟社で、マルキョウは独自で物流センターを展開する単独企業だった。今後もM&Aの動きが注目される。
リテールパートナーズ 九州のマルキョウと来年3月に経営統合
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