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No.899-2016/09/05

生フルーツジュースはいかが。コープみらいの新店で初導入

No.899号

  生フルーツジュースを青果売場内で対面販売するスーパーが登場してきている。最近はイートインコーナーでの利用を見込んでインストアベーカリーでセルフコーヒー機を常設する店に加え、スープを販売したり、カットフルーツコーナーに券売機を置いてジュース注文カウンターを設置するスーパーも現れている。


客が寛げる売場の創出


  前期(2016年3月期)に店舗事業の赤字から黒字に転換したコープみらい。ここ数年は既存店の活性化を進め、ライブ感やシズル感を演出するオープンキッチンタイプの売場をドンドンと導入する他、イートインコーナー「コープカフェ」を強化し、ゆっくりとくつろげる空間を提供。こういった取り組みが支持されて、競合他社に押されがちだった店舗事業に復活の兆しが見えてきた。


  8月23日に東京都府中市にコープみらいが出店した「コープ府中寿町店」では、青果売場内に配置されたカットフルーツとミニトマトバイキング、ベビーリーフバイキングコーナーの中に生フルーツジュースを提供する受付カウンターを同コープとして初導入した。すぐ近くに券売機を1台常設し、現在はゴールデンパインや高原バナナなど5アイテムを一般的な販売価格の半額に近い200円(パインとバナナのりんごミックス1種類だけ250円)で提供する。同店で毎日11時~19時まで販売するフレッシュジュースは、砂糖や甘味料を使わず果物や野菜(トマト、小松菜)本来の甘さを特徴とし、注文を受けてから製造する。


  駅の売店や百貨店内、ショッピングセンター内のショップでは良く見かけるが、通常のスーパーで生フルーツジュースの販売はまだ一般的には浸透してはいない。ただ、今ではセルフコーヒー機をインストアベーカリー内に設置しているスーパーが当たり前のようになっており、コーヒー以外にスープや生フルーツジュースを提供するスーパーが徐々に見られるようになってきている。


  高齢化が急速に進んでいる現在、スーパーでちょっと休憩できるスペースは必然となっており、店内で製造したパンとコーヒー、スープ、生フルーツジュースは戦略商品として位置づけられつつある。生協最大の規模を誇るコープみらいの新店にも導入され、常連客の利用を見込んでいる。


今週の目次




流通羅針盤

デフレ的な消費マインド、価格競争再燃の兆し


今週の業界トピックス

バローHD 山梨県の公正屋の全株式取得し、完全子会社化
ドン・キホーテ 個店力、現場力の強化が奏功し、27期連続増収増益
移動スーパー とくし丸、年間3倍増で156台が稼働
伊藤園 秋冬向けに機能性表示食品など新発売
AGF 10月1日のコーヒーの日に向け秋季限定発売
日本アクセス 傘下の外食企業を10月1日付で吸収合併


世界が感動する日本のおもてなしの歴史的変遷と実際・16

― OMOTENASHIが日本の代名詞に ― 小澤 信夫


SJ海外店レポート

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チェーンストア・コンビニの7月度販売概況

梅雨明け遅れるもSMでは多くが既存店売上増
 CVSは客数に影響し苦戦


メーカー情報 日本コカ・コーラと明治 共同キャンペーン

「ザバス アミノパワープロテイン」/「紅茶花伝」×「リッチビスケット」


プリン&乳飲料 森永乳業が期間限定で発売

濃いリッチシリーズ「塩キャラメル」


食品マーケティング

日東ベスト、秋冬・惣菜向けメニュー販促
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今週の大店立地法公示速報


交差点

大量閉店時代に突入



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