「スーパーマーケット業界のお手本企業」とされていた関西スーパーマーケットの本社と中央店が8月初旬、57年の歳月を経て建て替えられた。本社3階には、最新の調理実習室や研修室など、教育や惣菜開発の拠点が整備された。グロサリー部門でも、単に商品を積み上げるだけではなく「お客様目線」に立った陳列研修が始まった。
「バックヤードからお入り下さい」―売場面積に匹敵するような広いバック。冷塩水処理や流れるようなカートシステムに、関西スーパーを見学させてもらった流通同業者は、一様に驚いたものだ。
「自社のバックなぞ、床はガタガタで、みんなカニ歩き状態。とても、よその人に見せられたものじゃない」という時代の話だ。
あれから、57年の歳月が流れた。「スーパーマーケットは素材の提供が何より大事」という創業オーナー・北野祐次氏の考えを忠実に守ってきた関西スーパー。線路を隔てた西側には、阪急オアシスも出店してきた。
「素材から惣菜」に大きく転換した時代に若干後れを取ったのは否めないが、リニューアルしたのを機に、売場と同じ新鮮な素材を使った惣菜の提供などを強化した。確かにアジのフライは、ぽってりと肉厚だった。お客はそれを口で評価してくれる。
「真ん中にある商品、お客様が『取れないわ』と感じてしまったら、何のために積んでいるか、わからない」(蔵元孝幸・第3店舗運営グループ トレーナーチーム チームリーダー)。
「陳列技術のマニュアルはあっても、店舗が増えると運用がマチマチになり、技術も一定しない。統一しようということです」。「どこの店舗でも同じような陳列を」と福谷耕治社長の肝入りで実現した。
生鮮だけでなく、レジやグロサリーといった部門も部門ごとの技術を高める。元々、バックボーンのしっかりした企業だけに「流通の新たな聖地」になる日もそう遠くはないだろう。
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