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No.904-2016/10/10

本誌900号突破記念特集

様々な交流を促がす「ららぽーと湘南平塚」が10月6日開業

No.904号

  10月6日に「三井ショッピングパークららぽーと湘南平塚」がグランドオープンした。合計247店が営業するリージョナルショッピングセンター(RSC)で、平塚や大磯、茅ヶ崎だけでなく、西側の小田原や秦野も戦略的な商圏と設定。湘南エリアの新しいランドマークとして、様々な交流を生み出す商業施設を目指す。


神奈川のRSC内スーパーは好調


  三井不動産は10月6日(木)、「三井ショッピングパークららぽーと湘南平塚」を神奈川県平塚市に開業した。同社としては昨年10月に開業した「ららぽーと海老名」に次いで神奈川県内4番目のRSCとなり、「ららぽーと」としては国内13店目となった。


  日産車体湘南工場の跡地(工場の一部は残存)を開発。敷地は約8万㎡で、延床面積16.6万㎡、店舗面積6万㎡の中に247店が営業。店舗棟は地上3階建ての3フロアの売場構造となっている。「ららぽーと湘南平塚」の他に戸建住宅や185戸の分譲マンション、済生会平塚病院、日産車体湘南工場第1地区を配置した「ららシティ湘南平塚」として、経年優化を目指した街づくりを進める。


  「ららぽーと湘南平塚」の最大のライバルは、平塚駅から東京方面へ2つ駅を進んだ辻堂駅にあるRSC「テラスモール湘南」だ。住友商事が2011年11月に開業後、1年間で売上は目標を100億円も上回る509億円とし、来館者数も2,370万人(目標2,000万人)とした。同SCは2015年度も売上が前年比2.7%増の540億円、来館者数は0.8%増の2,330万人と好調を続けている。


  対抗する「ららぽーと湘南平塚」の年商目標は300億円と控え目。ただ、三井不動産は神奈川県内で年商760億円(ビックカメラは除く)と言われている「ラゾーナ川崎プラザ」と年商480億円の「ららぽーと横浜」に、昨年開業した「ららぽーと海老名」(年商目標300億円)を展開しドミナントを形成している。RSC内のSMとしては「三和ラゾーナ川崎店」が年商50億円超、「サミットストアテラスモール湘南店」も年商47億円とサミット最大の売上店となっている。この他、「ロピアららぽーと海老名店」があり、イトーヨーカ堂は今回オープンした「食品館イトーヨーカドーららぽーと湘南平塚店」の他にGMSで「イトーヨーカドーららぽーと横浜店」を営業。全国的に見ると、広域商圏型SC内のスーパーは苦戦しているが、神奈川県のRSC内のスーパーは現在、成功していると言えそうだ。


今週の目次




流通羅針盤

国内チェーン型小売業の再編、店舗閉鎖はさらに深化する


今週の業界トピックス

イオン ダイエーからの移管店舗(東戸塚店)、初の「イオンスタイル」へ
西友 夕方5時再開店に全店で取り組む
昭和産業 来春の入社内定者に「天ぷら研修」
三菱食品 美容・健康訴求菓子発売へ


今週の開店情報


900号突破記念特集 インタビュー

東急ストア 生鮮3品を中心にメニュー提案強化08
  執行役員営業統括本部生鮮食品部長兼畜産部長 高橋 正行 氏
  営業統括本部生鮮食品部青果担当部長 橋本 賢之 氏
  営業統括本部生鮮食品部水産担当部長 寺井 紀樹 氏


SJ新店レポート

「素材から惣菜」時代に本社とコラボで売場一新、サービス面も充実
 関西スーパー中央店
駐車場のない都市部の売場270坪で、惣菜と生鮮に特化
 フードスクエアカスミ 志木店


スーパーの店頭で各家庭の新電力への乗り換えを推進

アイ・グリッド・ソリューションズ エネルギー・プラットフォーム事業本部
 本部長兼エネプラネット推進部部長 秋田 智一 氏


〈しぜん食感 CHiA〉第4弾 大塚食品が積極展開

飽きの来ないビスケットで効果訴求
「マイサイズいいね!プラス」4品追加で内容充実


世界が感動する日本のおもてなしの歴史的変遷と実際・18

― OMOTENASHIが日本の代名詞に ― 小澤 信夫


企業動向 AGF、2016歳暮ギフト事業の取り組み発表(上)

中元期の販売は計画上回り着地、歳暮を強化


食品マーケティング

台風影響 中堅冷食メーカー、北海道産ジャガイモなど不足懸念
 *表パッケージに「北海道産じゃがいも使用」表示だけに困惑
機能性表示食品の新たな訴求広がる
 *先行するサプリメントに食品からも新商品続く
<マルハニチロ、フジッコ、キユーピーなど>


今週の大店立地法公示速報


交差点

ドラッグストアがスーパー?



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