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No.906-2016/10/31

ユニー・ファミリーマートの統合事業、着々と進む

No.906号

  ユニー・ファミリーマートホールディングスが9月1日、正式に発足。サークルKサンクス店舗のファミリーマートへの転換が始まっているが、ユニーの子会社99イチバのminiピアゴとの一体化もスタートした。


ミニピアゴ時代の1.5倍見込む


  今回の一体型店では、ユニーとファミリーマートが統合の基本合意した約1年ぐらい前からファミマと99イチバの両社間でプロジェクトチームを立ち上げ、より小商圏でお客様の利便性を提供する方策はないかを協議してきたという。


  ファミマは他業態との一体型店舗を数々手掛けているが、多くは、やや郊外立地で、新築で、売場面積が80~100坪ぐらい必要。今回の取組みは都心で50坪程度の既存小型店の改装をメインに検討を重ね、菊名駅西店が一体型の1号店となった。


  菊名駅西店はコンビニ商材のカウンター周り品や弁当、惣菜などがプラスαで見込めることや24時間営業に延長になることから目標売上高はミニピアゴ時代の1.5倍を見込んでいる。品揃えアイテム数は3,500sku。内訳はミニピアゴが1,000sku(加工食品、生鮮品、デイリー品、冷凍食品)、残り2,500skuがファミマの商品。商圏は半径300mで設定しているが、菊名駅近くに位置し、店前通行量の多い場所なのでコンビニ立地としても有望とみている。


  ファミマが他SM(カスミ、イズミヤほか)と取組む一体型店の仕組みは基本的には同じだが、今回の一体型店は、同じグループの会社なので、商流などは上手く動かしていけると捉えている。今後仕組みづくりを考えて行く中で、グループシナジーを活かすために他社SMの一体店舗の取組みと異なってくることもあり得ると見ている。


  「ファミマとミニピアゴを足して2で割ったような店づくりをすると、今まで来店されていたお客が離れてしまう恐れがある。これを避けるためマーケットに合わせてミニピアゴが持っているスーパーマーケットを強化する店とファミマが持っているコンビニ商品を強化する店にメリハリを付けて一体型店舗に取組む」(99イチバ伊藤輝志社長)考え。


今週の目次




流通羅針盤

セブンを手本にした業務改革で、業容の拡大を図る大手2社


今週の業界トピックス

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SJ新店レポート

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厚切りベーコン・惣菜デリカなど訴求


食品マーケティング

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 *業務用は「和食へのこだわり いたわり逸品」


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わたや[みどりのラー油] へぎそば店が開発した全く新しい辛み調味料
フードジャーナリスト 旭 利彦


今週の大店立地法公示速報


交差点

イオンが打ち出す一手 !



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