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No.909-2016/11/21

品川駅に新しいライフスタイルストア誕生

No.909号

  2013年10月に2階、2014年7月に4階と段階的に改装してきた「アトレ品川」が11月15日にグランドオープンした。3階でビル開業時の2004年3月から営業してきた「クイーンズ伊勢丹品川店」を全面改装のため今年6月末で閉鎖したが、ニューヨークスタイルの発信型ライフスタイルストア「FOOD&TIME ISETAN」として営業再開した。


新発想で食を提案する店


  三越伊勢丹フードサービスはアトレ品川3階でビル開業時から営業してきた「クイーンズ伊勢丹品川店」を全面改装のため今年6月30日に閉鎖していたが、11月15日(火)に発信型ライフスタイルストア「FOOD&TIME ISETAN」として再オープン。アトレ品川のコンセプトであるニューヨークスタイルを前面に打ち出し、「百貨店の三越伊勢丹グループとして新しいチャレンジを試みた。圧倒的な鮮度感、ライブ感、清潔感、グレード感を追求した」と同社・内田貴之社長は強調する。


  2004年3月3日にスタートした「クイーンズ伊勢丹品川店」。当時、建築中だった周辺のマンションやオフィスビルが完成するに従って開店当初3年間の売上は急成長し、年商は初年度の22億円から、2年目は24億円、3年目は27億円となった。4年目以降は周辺に小型SMが出店してきた影響で伸び悩みが続いたが、2年前に駅反対側の高輪口で営業してきた「京急ストア品川店」が改装工事のため1年間休業したため年商は30億円を超えた。


  品川駅コンコースの1日の通行量は34万人と年々増え続けている。「FOOD&TIME ISETAN」では周辺のオフィスワーカーや居住者、旅行者、外国人に対応。3階のフロア全体を次の4つのゾーンに編成する。(1)居住者のため生鮮食品を提案する「作る」、(2)勤務者や居住者に便利で豊かな食卓を提案するデリカや酒、菓子などを揃えた「嗜む」といった食物販ゾーンの他、(3)ランチやディナーと時間帯ごとに飲食を提案する「食べる」、(4)コスメなどの雑貨や書籍、カフェゾーンでは知的好奇心を刺激する「過ごす・暮らす・学ぶ」をコンセプトに展開する。


  見るだけでワクワクし、おすすめの商品がすぐ目に入るレイアウト。専門知識を持った販売のプロが時間帯別のニーズに応じた柔軟な接客を行う。最先端のオリジナルを作る「ニューヨーク」を意識し、洗練、上質で一過性でない本物を追求するニュースタイルのショップと同社。成功すれば、「食」を切り口として新たな展望が開けそうな感じがする。


今週の目次




今週の業界トピックス

イオン 顧客視点でトップバリュグリーンアイを3ブランドに再構築
イオン トップバリュ(PB)売れ筋30品目を値下げ
アルビス 三菱商事と包括的な業務・資本提携
ニップンインターナショナル イタリア料理専門展に出展


SJ中間決算レポート(SM篇)

5割以上の15社が増収増益。既存店売上は0.8%増
 客数は0.6%減だが、一品単価の上昇で客単価が1.4%増


SJ新店・改装店レポート

創業者のDNAが今も生き続ける。激戦地で戦う術は「高品質低価格」
 マルヨシセンター グランデリーズ太田店
「便利な店」をコンセプトに高齢者の多い高密度商圏を深耕
 マックスバリュ伊東駅前店


新商品で市場活性へ 森永乳業と敷島製パンが発売

「アロエヨーグルト マスカット」「森永ミルクたっぷり はちみつりんご」
敷島製パン 国産小麦シリーズ「クリームパン」「カステラ4個入り」


オエノン秋の新商品 富久酒造と合同酒精

「富久娘 純米純金箔入」を新発売
合同酒精が「にごり酒」と「チューハイ」


今週の開店情報


業界動向

大手乳業3社の上半期業績は共に大幅増益


食品マーケティング

日清フーズ、家庭用冷食「生パスタ」で3種を販促
 *極旨-生パスタ-からHALF&HALF-2つの味
東洋水産が全国「袋麺、作り方・食べ方、実態調査」(要約)
 *20代女性の38.5%が自宅で具なしの素ラーメン


今週の大店立地法公示速報


交差点

垣根を越えた融合店の時代に



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