「あなたは日本人か? いつも来ているよ。特にトイレはすばらしい」―イオンが5月末、マレーシアの東海岸に初オープンした「イオンモール コタバル」。食品売場で初老の男性から握手を求められた。かつては戦場だった地への“平和の使者の上陸”は、フレンドリーな市民に強烈な印象を与えている。
マレーシアの首都・クアラルンプールから飛行機で1時間。東北部のタイの国境に近いクランタン州の州都・コタバル(新しい町の意味)。人口は約50万人、住民の9割以上がイスラム教徒で、マレーの伝統文化が色濃く残る地域だ。
市内を南北に流れるクランタン川沿いにあり、中心部から5km南の、市内でも郊外からでもアクセスが便利。主要道路を整備中で、住宅開発も活発だ。
イオンモールの近くには、長距離バスの発着場があり、隣にTESCOが出店している。 中心部には現地資本のKBモールもあるが、出店から時間を経ている。昔ながらの露店マーケットも健在だ。衛生的ではないが、タイムスリップしたような空間だ。
核店舗の「イオン コタバル店」では、頭に色とりどりのヒジャブ(スカーフ状のもの)を被った女性たちが野菜を手に取り、鶏肉や魚を選ぶ。お酒が飲めない分、甘いものを食する傾向が強いので、主婦は家族が糖尿病にかからないよう、食生活に気を遣う。
豚肉を原料としないハラル食の表示は目立たない。メザキニ店長に聞くと「売場全体がハラルですから。酒売場もないのです」と話す。午後1時ごろ、館内のスピーカーからコーランの朗詠が流れた。すべてがイスラムの教えに沿って動く世界だ。
日本軍が上陸した海岸や戦争博物館にも足を伸ばした。多くの英霊が眠る地に、70年以上の歳月を経て、平和産業である流通業の雄が新しい文化を運んできた奇縁に、深い感慨を覚えた。(次号以降に、海外店レポートを掲載)
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