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No.916-2017/01/16

愛知に生まれた、新時代の店舗「イオンスタイル長久手」に注目!

No.916号

  名古屋市の東部に隣接する愛知県長久手(ながくて)市。1年間で人口が1,000人も増え、市民の平均年齢が37.7歳という日本一若い街で売り出し中の場所だ。この地に2016年12月9日オープンした「イオンモール長久手」。イオンスタイル長久手を核店舗にした次世代のモール型SCを象徴する店舗になる。


新たな“語らいの場”に


  市営地下鉄・名古屋駅から東山線で終点の藤が丘駅まで乗車、そこからリニモに乗り替えて、3駅目が長久手古戦場駅だ。モールはこの駅と直結されている。中心部まで最短40分の便利なベッドタウンだ。


  長久手は400年前、豊臣秀吉と徳川家康が唯一対決した「小牧・長久手の戦い」の主戦場だった場所で、2005年の「愛・地球博」の開催地にもなったことで知られる。


  4.6万㎡の敷地には「長久手古戦場駅」と直結する2層の「駅前棟」と、デッキでつながる5層の「モール棟」があり、西側の1~3階に「イオンスタイル長久手」が配置されている。


  1階の食品フロアは“五感を刺激する”活気と会話、ライブ感あふれる地域最大級の食品フロア―というコンセプト通り、単に食材を陳列するだけの売場から完全に脱却。


  表紙写真のように、店頭のイートインが充実している。向かいにある焼き立てパンの店「カンテボーレ」にも同じように書籍が並べられていた。記者は店内の窯で炊いたご飯で握った手づくりおにぎりとみそ汁で簡単な昼食を取ったが、長久手に住んでいる人たちの新たな“語らいの場”になりそうな予感がする。


  店舗を開設するに当たり、主に子育て中のママさんたちの意見を聞きながら、「癒し・健康・こだわり」をテーマに、地域に合った商品や、サービスを提案。近隣に多い大学やリニモなど地域の団体とも連携する。日常と非日常をミックスした新しい売場“長久手スタイル”は、全国のモールから注目されている。


今週の目次




流通羅針盤

景気拡大に期待高まる。半信半疑の小売業界


今週の業界トピックス

2016年SCの動向 大都市駅周辺の大型開発目立つが純増数は減少
マルハニチロ 冷食『新中華街』シリーズ新CM展開
東洋水産 マルちゃん「正麺」カップ、担担麺の赤・黒発売
AGF ボトルコーヒーにブラックフレーバー投入


新春トップインタビュー

明らかに差をつけることが中計のテーマ
 ヤオコー 代表取締役社長 川野 澄人 氏


SJ新店・改装店レポート

総菜化をさらに進め、品揃えを大幅にアップした730坪SM
 サミットストア 善福寺店
押上駅前店で見せた最新MDで展開。PBをさらに増やし、コーナー化も
 ライフ 西小岩店


新 激戦地 ストアシーイングMAP

千葉ニュータウン中央駅周辺 千葉県|白井市・印西市


新春インタビュー フリーデン 取締役流通本部長 安西哲哉 氏

隣の店に勝つ豚肉販売のノウハウは
銘柄豚の品揃え充実とメリハリ販促


食品マーケティング

三菱食品の2017年度食品市場展望
 *消費傾向はより健康意識志向
 *低カロリー、低糖質・糖質制限食品化へ
 *SMは売らないスペースが進化・加速 
日東ベスト、ベトナムの日配食品工場、来る3月稼動
 *現地製造・販売(CVS、SMへ)も、将来的には対日海外拠点


世界が感動する日本のおもてなしの歴史的変遷と実際・24

― OMOTENASHIが日本の代名詞に ― 小澤 信夫


今週の大店立地法公示速報


交差点

より謎めいた時代へ



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