東海エリアでスーパーセンターやSSMを急展開しているオークワ(和歌山市)は、岐阜県安八(あんぱち)町に建設した新惣菜工場「オーデリカファクトリー安八」を2月28日に本格稼働する。原料の入荷から製品の出荷までをトレースできる安全・安心を第一に、東海地方の「甘濃い味」の惣菜を提供する。
「えーっ、オークワは和歌山のスーパーじゃなかったっけ」と声が上がるほど、同社の東海エリアへの出店は本格化している。いつの間にか57店舖、800億円の規模になっている。
昨年12月9日にオープンした「スーパーセンターオークワ瑞浪店」の惣菜コーナー。クッキングサポートにデリカdeバイキングが併設された珍しい売場だ。和洋中の惣菜やサラダ、デザートなど常時約30品目を品揃えしている。
これまで和歌山から送られていた同店の惣菜類は、オーデリカファクトリー安八工場(以下、安八工場)製に切り替わる。さらに、もう一点、見逃せないのは「和歌山発では、東海地区の味を出せなかった」ということだ。
東海地方の惣菜の味付けは「甘濃い」。「甘いと濃いが同居した味」がメインで、関西風ではない。この地域差を埋めるのが安八工場の大きな役目だ。味付けには、パートさんの意見が参考になった。
最近テレビなどで、食品工場が紹介されることが多くなったが、「どのように安全・安心が担保されているか」も消費者の大きな関心事だ。「安八工場」はこうした、フードディフェンスの面でも最新の機能を備えている。
工場の南側を走る名阪高速道路に直結する形で「安八スマートインターチェンジ」が開通予定で、交通アクセス面でもメリットがある。今後、東海エリアでは岐阜県を中心に、静岡県までスーパーセンターを中心に、1,500坪までの大型のSSMも出店する方針だ。(P04に安八工場の詳細を掲載)
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