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No.921-2017/02/20

安全・安心な工場から提供される「東海の味」本格稼働へ(オークワ)

No.921号

  東海エリアでスーパーセンターやSSMを急展開しているオークワ(和歌山市)は、岐阜県安八(あんぱち)町に建設した新惣菜工場「オーデリカファクトリー安八」を2月28日に本格稼働する。原料の入荷から製品の出荷までをトレースできる安全・安心を第一に、東海地方の「甘濃い味」の惣菜を提供する。


パートさんが教えてくれた


  「えーっ、オークワは和歌山のスーパーじゃなかったっけ」と声が上がるほど、同社の東海エリアへの出店は本格化している。いつの間にか57店舖、800億円の規模になっている。


  昨年12月9日にオープンした「スーパーセンターオークワ瑞浪店」の惣菜コーナー。クッキングサポートにデリカdeバイキングが併設された珍しい売場だ。和洋中の惣菜やサラダ、デザートなど常時約30品目を品揃えしている。


  これまで和歌山から送られていた同店の惣菜類は、オーデリカファクトリー安八工場(以下、安八工場)製に切り替わる。さらに、もう一点、見逃せないのは「和歌山発では、東海地区の味を出せなかった」ということだ。


  東海地方の惣菜の味付けは「甘濃い」。「甘いと濃いが同居した味」がメインで、関西風ではない。この地域差を埋めるのが安八工場の大きな役目だ。味付けには、パートさんの意見が参考になった。


  最近テレビなどで、食品工場が紹介されることが多くなったが、「どのように安全・安心が担保されているか」も消費者の大きな関心事だ。「安八工場」はこうした、フードディフェンスの面でも最新の機能を備えている。


  工場の南側を走る名阪高速道路に直結する形で「安八スマートインターチェンジ」が開通予定で、交通アクセス面でもメリットがある。今後、東海エリアでは岐阜県を中心に、静岡県までスーパーセンターを中心に、1,500坪までの大型のSSMも出店する方針だ。(P04に安八工場の詳細を掲載)


今週の目次




流通羅針盤

小売業に深刻な影響を及ぼす同一労働同一賃金のガイドライン


今週の業界トピックス

ローソン セーブオンとメガフランチャイズ契約を締結
与野フードセンター 事業説明会開催、インストア加工に注力し生鮮強化
オークワ 惣菜新工場稼働。東海ドミナント1,000億体制に布石
リテールパートナーズ 第3四半期で、統合による収益改善効果出る
日本FC協会 「プレミアムフライデーに協力」と山本会長
日本VC協会 「店舗経営の連鎖化事業の推進がVCの柱」と齋藤会長


メーカー トピックス

大塚食品 ボンカレーシリーズから3商品を新発売
サッポロビール 「麦とホップ The gold」を1月末からリニューアル発売


今週の開店情報


SJ新店レポート

狭い売場だが、地域のニーズをうまく取り込んで京都市内13店目
 ライフ 智恵光院店
S&Bで拡張し、温泉地が近い山間部で年商24億円を目指す
 ヤオコー 中之条店
ベイシアとカインズを一体化し、集中レジも一つにしたコラボ店
 カインズ スーパーセンター 都留店


企業動向

日粉、17年春季はブランドと健康志向を強化(下)
 新商品12品など計18品で34億円販売見込む


日配・青果売場向け充実 モランボンが春の売場に投入

日配売場向けにラップサンドシート


食品マーケティング

日清フーズ、冷食パスタの売れ筋をさらにリニューアル
 *パッケージに‘THE PASTA’表示
 *ソースの味追求&野菜粉末練りこみ、など
―常温品―にペットボトル「ラク揚げパン粉」新発売


今週の大店立地法公示速報


交差点

生鮮+ドラッグの難しさ



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