大阪の中心部まで30分足らずの住宅密集地。淀川と神崎川、幹線道路や複数の阪急線などに挟まれた閉鎖商圏だが、1km圏で5万人近い人が住む。ここに、神戸の元気スーパー・マルハチが出店した。関西スーパー、阪急オアシスと撤退し、今回が3社目となる居抜き物件だ。外野席は懸念するが、その「勝算の秘策」とは。
簡単にマルハチ出店までの経緯をおさらいしてみよう。1997年4月、上に8階建ての賃貸マンションが乗っかったフルラインのSMを関西スーパーが出店したが、13年経った2010年3月に閉店した。
次に入居したのが阪急オアシスだ。2012年3月、ドラッグを併設した1,188㎡の「高質食品専門館」として華々しくオープンしたが、3年9カ月後の2016年12月末で、これも撤退した。
その後を引き継いだのが、マルハチだ。関西の名門スーパーが2社とも撤退した後釜に入居するとは―さぞかし「懸念の声も多かったろうに」と思いきや、「当社の適地だ」という判断が下った。
どのような売場なのかをつぶさに見たが、特に変わったところはない。設備は鮮魚とデリカの天井にルーバーと呼ばれる木材で下がり天井の装飾をほどこしたぐらいだ。
売場面積は1,550㎡と関西スーパーと同等に戻した。エリア内には500坪クラスのSMがないので品揃え、鮮度・価格面などで競合他社との差別化を図った、わかりやすく、すっきりした売場に仕上がっている。
これは、同社の他の店でもやっていることで、特段今回変わったことではない。普通のスーパーが出現したという訳だ、こだわりより実利を尊ぶ“大阪人”にピッタリかもしれない。
周辺の競合店は220m西にある鮮魚に強いKOHYO淀川新高店だったが、万代に代わっていた。調べてみると2014年4月に居抜きしていた。繰り返される「撤退」の不思議。「良質の低価格」がウリのスーパー2社の一騎打ちが始まった。(8~11頁に新店レポートを掲載)
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