ゴールデンウィークを挟んで渋谷に2つの新店が登場した。東急ストアは4月28日に売場195㎡ながら生鮮とデリカなどフルラインで揃えた小型SMを出店。一方、「ドン・キホーテ渋谷店」を5月7日に閉店し、12日に「MEGAドン・キホーテ渋谷本店」を移転オープンしたドン・キホーテは、年商100億円を目指す。
ゴールデンウィーク直前の4月28日に東急ストアは「東急ストア フードステーション渋谷キャスト店」をオープンした。同社はかつて東急文化会館に店を展開していたが、同建物が取り壊されて、渋谷ヒカリエとなったため、渋谷から一旦姿を消した。今回、東急電鉄が主体となって開発した、最新オフィスと賃貸住宅を合わせ持つ複合ビル「渋谷キャスト」(旧・都営宮下町アパート跡地)の地上1階で営業開始した。
東急ストアの新店は売場面積195㎡の小型SMだが、生鮮3品も取り扱うと同時に、デリカも充実。インストアベーカリーや焼きたてのピザも本体価格100円で提供する。周辺の居住者とオフィス就業者、渋谷に遊びに来る来街者を客ターゲットとし、年商目標4億円を見込んでいる。
ドン・キホーテは1999年12月から営業してきた「ドン・キホーテ渋谷店」を5月7日で閉店し、すぐ近くに「MEGAドン・キホーテ渋谷本店」を5月12日オープンさせた。1995年7月~2016年1月までパチンコチェーン店のマルハンの東京進出1号店として営業していた地下2階・地上8階建ての建物に居抜き出店したドンキの新店は、地下1階~地上6階まで7フロアの売場で展開。投資額は内装工事に8億円、什器備品に3.5億円の計11.5億円。旧・渋谷店に比べ新店は3倍の売場面積の5,520㎡として品揃えも2倍の8万アイテムに拡大し、年商目標も旧店実績の2.5倍の100億円と、ドン・キホーテの中で最大の売上店舗を目指す。「進化型旗艦店舗」として24時間営業して、1日に1万人の客数を想定し、客単価は3,000円近くを見込んでいる。
多層階型の大型店である「MEGAドン・キホーテ渋谷本店」は地下1階に生鮮3品と惣菜、日配品を揃え、地上1階には渋谷の土産となるオリジナル銘菓を販売し、7月からはモバイルフードも提供。2階には酒や菓子、飲料、加工食品を陳列する。一方、小型SM「東急ストアフードステーション渋谷キャスト店」もデリカを中心に生鮮3品をフルラインで販売する。規模も特徴も異なる両店の今後の動向が注目される。
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