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No.936-2017/06/12

「他店にはない高級食材をふんだんに提供」。微風超市(台湾・台北市)

No.936号

  台北市中心部の東にあるSC「微風広場(ブリーズセンター)」。その地下に、西洋や日本の本物の味を取り揃え、にぎわう食品スーパーがある。「他店と同じものを売るわけにはいかない」という信念のもと、輸入品には数えきれないほどある障害を乗り越え、商品を提供し続ける。来年10月には、待望の2号店が3倍のスケールで登場する。


本場の食材を「台湾」で


  九州ぐらいの大きさの島に2,354万人が住む台湾。首都・台北の人口はその1割を超えるほどだ。親日度が高く、手軽に行ける観光地として日本でも人気が高い。


  朝早くから街角に軒を連ねる「小売市場」。衛生的とは言い難いが、手に取って見たまま値段交渉できる。夜市に代表される屋台文化も健在だ。「小売商業者が死ぬ気で選挙の応援をするから生き残っている」との見方もある。


  その一方で、台湾の流通事情にも、大きな変化の波が押し寄せている。「Breeze Super」という、文字通り爽やかなネーミングの「微風超市」を訪ねた。2001年10月のオープンで、昨年3カ月間かけて改装したばかりだ。営業部・副総経理の西川正史氏に話を聞いた。


  「サラダを例に取ると、オープン当初、台湾は日本より30年は遅れていたが、10年を経ずに縮まり、一緒になった。またDIYで、バルサミコ酢とオリーブオイル、塩、コショウ、マスタードを使って、ドレッシングを作る人が日本でどれだけいますか?」


  その証拠にカイザー(シーザー)サラダに欠かせない「ローマン(ロメインレタス)」が一気に売れ、当たり前の存在になった。「何でも日本が進んでいる」と考えるのは、どうやら誤りで、知らなかっただけのようだ。(P10~13に「海外店レポート」を掲載)


今週の目次




SJ決算レポート(SM篇) 2017年3月期決算

サミットは客数が伸び、既存店売上が3.8%増と絶好調
 7社計では荒利率が悪化し増収減益に


今週の業界トピックス

イオン 岡田社長、株主総会で中期経営計画の骨子開示


メーカー トピックス

味の素 今期は国際基準適用し、事業利益5.2%増の1,020億円見込む
マルハニチロ ロングライフチルド品拡販へ
雪印メグミルク ミュージカルに800名を招待!


SJ海外店レポート 台湾・台北市復興南路

要求されるスピード感 試食を重視
ここにしかないものを積極的に提供
 微風超市(Breeze Super)


SJ新店レポート

18年間営業した旧店閉鎖し、移転増床の本店は年商目標100億円
 MEGAドン・キホーテ 渋谷本店
43年間営業の老舗をS&B、若者の取り込みにワインやスイーツ強化
 マルエツ 天沼店


企業動向

日本アクセス、新生FMの統合効果を享受


食品マーケティング ――話題を追って

「マルちゃんの夏麺頂上決戦」―東洋水産―
 *冷やし中華VSざるラーメン・つけ麺、販促デモ
マルハニチロ、ロングライフチルドの販促拡充へ(首都圏~東地区)
 *新商品追加し、量販店でマネキン販促も散見


今週の大店立地法公示速報


交差点

酒の安売りはなくなる?



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