≫ウィンドウを閉じる


No.943-2017/07/31

シーフードとミートデリ「グリル屋」に進化

No.943号

オアシス初の自社NSC


  関西で「高質食品専門館」を急速展開する阪急オアシスが7月4日、兵庫県伊丹市に同社初のNSCをオープンさせた。ユニクロ・GUの大型店をはじめ、物販や飲食などをテナントに組み込んだ。主力の食品は2,020㎡のゆったりとした空間に、シーフードとミートデリを組み合わせた「グリル屋」を導入、イートインも70席に拡大した。常に進化し続ける売場の評判を追った。


  大阪の中心部から電車で30分以内の兵庫県伊丹市。伊丹空港の発着音が多少うるさいことを除けば、ベッドタウンとして高い評価を受けている。敷地は18,000㎡、阪急伊丹駅から北西3kmの雪印メグミルク関西チーズ工場跡だ。


  阪急オアシスは伊丹市内では、伊丹大鹿店(売場面積993㎡、開店年月12年12月)、伊丹店(同1,020㎡、15年3月)、伊丹昆陽東店(同1,444㎡、17年5月)と4店目の出店だ。開店ごとに、それぞれの店舗が進歩している。


  阪急伊丹駅前にある、いかりスーパーが行きつけのお店というお客さんが、鮮魚売場で「小アジの下処理」を頼んでいた。「新しくできたから来たの。小アジは安いけど、南蛮漬けにするには、少し大きいかもね」


  「お肉? ここだけの話だけど、 いかりさんと比べて…」。価格もかなり違うし、比較されてはたまらないが、お客の本音は厳しい。


  店内を回ると、同業の見学も多い。ある大手チェーンの幹部は「シーフードとミートデリを融合させたところなんか、進化がすごい」と一言。ハムメーカーのマネキンで来た女性は「ここは、従業員の人が優しい」と別の面で褒めていた。


  同じH2Oの傘下に入った関西スーパーの牙城に乗り込み、戦いながら発展する「阪急オアシス」の動向から目が離せない。


今週の目次




今週の業界トピックス

ローソン オイシックスの時短料理キット、ローソンネットスーパーで販売


メーカー トピックス

日本アクセス 中国大手外食2社と業務提携


今週の開店情報


世界が感動する日本のおもてなしの歴史的変遷と実際・37

― OMOTENASHIが日本の代名詞に ― 小澤 信夫


SJW改装店レポート

近くの団地とともに歩んできた店舗。大改装で農産や惣菜を拡充
 近商ストア 住吉店


SJW新店レポート

水産、惣菜、精肉売場で作業場のライブ映像を放映
 東武ストア 勝どき店


チェーンストア・コンビニの6月度販売概況

青果の相場安が続き、生鮮は苦戦
西日本では梅雨による影響で客数減


未来予測から提案 国分グループ首都圏・関信越エリア展示会

地域密着卸として得意先との取組の進化と深化図る
「企画・国分ブランド・商品発掘」ゾーンごとに具体的かつ明確な提案


食品マーケティング

*日東ベスト、惣菜へ冷食「ブラックアンガス牛めしの具」
 ~「炙り焼き黒豚重の素」など強化
*日本ハム冷食、市販向け冷食「焼の匠ハンバーグステーキ」
赤ワイン仕立てのデミグラソース&和風オニオンソース
ドイツから新型コンベクションオーブン
*ラショナル・ジャパン8月調理実演会 


今週の大店立地法公示速報


交差点

新しい調味料 塩みかん



≫ウィンドウを閉じる