セブン‐イレブン・ジャパンは少子高齢化、女性の社会進出といった社会構造やコンビニでの購買行動の変化に合わせ、ゼロベースで見直した新レイアウトへの変更を今期から始めている。すでに7月末までに300店で実施しているが、7月28日、郊外大型店モデルとして東京都町田市小山町2502‐1に「セブン‐イレブン町田小山町店」を開店した。
店舗は町田街道沿いにあって、駐車場は30台近くと広い。店舗の入り口に立つと正面にセブンの大きなロゴが目に入り、その前にカウンターが広がっている。ゴンドラの高さが1.35m(標準1.5m)と低く抑えられ、通路幅も1.2m以上に広げられているため、見通しやすく、ゆったりしている。店舗面積は271㎡で同社標準店の199㎡より36%広い。
新レイアウトのポイントはカウンター商材の強化、デイリー商品・冷凍食品の強化、雑貨の品揃えの刷新。カウンターは10mほどと従来に比べ3m強長くなり、セブンカフェ、フランカー、おでんなどに加え、今後、カウンター商材を増やしていく。サンドイッチ、米飯、パスタ、惣菜、デザートなどのデイリー商品は3尺11本の冷ケース、冷凍食品も冷凍ケース5本で展開、標準店より2割ほど増やしている。グロサリーは1列12尺のゴンドラを12本入れ、加工食品、菓子、雑貨などを揃える。
全体のアイテム数は3,300で標準の2,900より14%ほど増やしている。特に雑貨は「かさばるものや重いものこそ近くで買いたいニーズがある」との想定から、12ロールのトイレットペーパーなどを揃える。ビールも6缶パックをゴンドラ1本を使って揃えていて、効率重視のコンビニでは考えられなかった品揃えだ。
ただ、この店では果物や精肉パックなどの生鮮品は扱っていないが、同社では、「まだ、郊外大型店のフォーマットができた段階、今後このフォーマットに合う商品を増やしていく」としており、SMにとっても脅威になりそうだ。
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