都内では大型店の出店場所はほとんどなく、せいぜい売場300坪の小型SMしか出店の余地はない。都内の新店開発は限られたスペースであるため、2階に売場、1階が駐車場のピロティ式も多い。7月11日にコープみらいがオープンした中野鷺宮店は都心部のモデル店と位置付けている。1階には駐車場とイートインコーナーを配置する。
コープみらいが都心部のモデル店として開発したのが「コープ中野鷺宮店」。7月11日に東京都中野区の住宅地にオープンしたが、2階に売場を設けたピロティ式店舗だ。200m離れた新青梅街道沿いにサミット鷺宮店が営業しており、一番の競合店として意識する。一駅離れてディスカウントストアのオーケー鷺宮店も営業しているが、価格はライフ練馬中村北店を意識して商品政策を展開するらしい。
惣菜を含め生鮮食品はコープみらいの売場500坪の店と同様の品揃えを行うコープ中野鷺宮店。惣菜売場では壁面をオープンキッチンタイプとしてライブ感やシズル感を演出。調理している作業工程を見せる開放的な調理場とした。サミットに対抗してミートデリカを強化し、産直お米育ち豚を原料にした店内焼き上げ焼き豚、産直豚を使ったスペアリブロースト、豚肉の唐揚げ「とんから」などを販売する。
さらにカレーバイキングコーナーを常設すると同時に、惣菜売場内で魚屋の鮨、水産売場内で魚屋の惣菜を配置。惣菜売場内にサラダステーションも配置している。集中レジの左横の壁面には直営インストアベーカリーもオープンキッチンタイプとして店内製造の様子が見られるようにしている。
1階には32台収容可能な駐車場の他にクリーニング店と歯科医院が入る。同時に、55席のイートインコーナー「コープカフェ」も配置。その隣にはパーテーションで仕切られたり、開放したりできるコープルームを併設して料理教室を開催する他、地域の生協組合員のために貸し出し、パーティースペースとしての利用も見込んでいる。地域住民の交流の場としての店づくりが最近の流行だ。
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