≫ウィンドウを閉じる


No.948-2017/09/11

ライフ、宅配便ロッカー全店設置へ

No.948号

再配達対策から初回配達受取へも


  人手不足の折、宅配便の再配達が大きな問題になっている中、ライフコーポレーションは、ヤマト運輸、佐川急便などの荷物が受け取れる、オープン型宅配便ロッカー「PUDO(プドー)ステーション」の全店舗への設置を進めている。7月10日より導入開始し、現在までに13店舗に設置している。


  最近のマンションなどでは新築時から宅配便ロッカーが付いているケースは多いが、既存のマンションなどでは、設置されにくいのが現実。その対策として、今回の宅配便ロッカーは考えられたもので、駅、SMなど公共の場に設置し、宅配便各社の荷物を受け取れるようにするもの。


  利用者は不在連絡票を元に専用サイトで操作し、希望の日時、ロッカーを指定すれば受け取れる。


  ライフでは、店頭・店内、駐輪場などに設置している。共働き世帯、若い単身世帯が多い商圏の利用度が高いと予測しているが、今のところ若松河田駅前店、相模大野駅前店などが多く、1日4~5件の利用がある。「正直、開始直後からこんなにご利用いただけるとは思っていなかった。」と皆川剛ネットビジネス部長は手ごたえを感じている。


  導入の狙いを皆川部長は「来店頻度の高いSMのお客様にとって、自分の生活動線の中にロッカーがあるのは便利。その利便性を第一に考えて設置している」と話す。足元商圏のシェアアップを最大戦略にしている同社にとって、顧客満足度を高める大きなツールになりそうだ。


  現在は再配達の受取機能だけだが、大手ECも初回配達時の受取に指定する動きがあり、「そうなれば一気に利用率が上がる」とみており、将来的には同社ネットスーパー(現在38店)の受取ロッカーにしていくことも視野に入れている。


  PUDOステーションはパックシティ・ジャパンが運営。7月末現在、首都圏を中心にマルエツ、いなげや、ベルク、ウエルシアなどSM、ドラッグの168か所を含め616か所設置。2018年3月末までに全国で3,000か所を見込む。


  ネットとリアルの融合がこうしたところからも始まりそうだ。


今週の目次




流通羅針盤

イオン、西友、良品計画など大手小売り相次ぎ値下げ実施


今週の業界トピックス

マルフジ 各店各様の地域密着型運営で顧客ニーズに対応


メーカー ・ベンダー トピックス

タカキベーカリー 今春発売の石窯冷凍パン、秋から取扱店が拡大する見込み
三菱食品 地域特産「もっとNippon!」シリーズ新発売
ネスレ日本 抹茶商品を第3の柱に


今週の開店情報


SJW新店・改装店レポート

都心部の売場300坪モデル店、ピロティ式で営業
 コープ 中野鷺宮店
自社開発型NSCの核店舗として集客力高める
 フードスクエアカスミ 横芝光店
売場の回遊性を追及し、主通路の商品陳列を中止
 ベイシア 烏山店


森永乳業 創業100周年 感謝伝える広告展開と記念イベント

「みんなで挑戦ギネス世界記録」発足


本格焼酎・リキュールなど多彩に オエノングループ秋の戦略

福徳長「博多の華 むぎ」発売35周年


イノベーション最前線 |OKI(沖電気工業)

人手不足、買い控え、安全対策にIoTで応える


企業動向

明治、高齢者向け「メイバランス」に新4品を発売


食品マーケティング

日東ベスト、量販店惣菜向け豚~牛めしの具を強化
 *ブラックアンガス牛めしの具など催事等へ訴求
 *食物アレルギー対応メニューは発売10周年


今週の大店立地法公示速報


交差点

メディアは報道の再認識を



≫ウィンドウを閉じる