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No.949-2017/09/18

「中秋節商戦」たけなわ

No.949号

「共同購入」でギフト券の進呈も


  初秋から中秋の行事に欠かせない「お月見」。今年の中秋の名月は10月4日の水曜日だ。旧暦の8月15日がその日に当たり、毎年日が変わる。昨年は9月15日だった。  8月末から9月初めにかけて「SJ海外店シリーズ」の取材で中国の香港、上海、広州を回った。そこで見た本場の「中秋節商戦」とは…。


  ススキや里芋、サツマイモを窓辺に飾り、収穫に感謝し中秋の名月を愛でながら「月見団子」を食するのが日本では一般的だ。平安時代に中国から伝わってきた風習だ。


  中国では「中秋節」と言われ、家族や親戚が一堂に会し食事をし、白酒などをくみ交わし、団らんのときを過ごす。旧正月の「春節」と同様、重要な行事になっている。


  その場に欠かせないのが「月餅」。団らんを意味する丸い形の「月餅」は切り分けて食べる大きなものから、1口サイズまであり、餡(あん)の中身も味も、広い中国らしく地域によって様々だ。


  中国南部・広東省の中核市・仏山市西部に7月にオープンした「イオン仏山三水新動力広場店」でも、販売員が付いた「特設コーナー」を開設、商戦は熱気を帯びている。


  月餅を携えて帰郷する人や、日ごろ世話になった人への贈り物として購入するケースも多いので、イートインとレジの間に「共同購入」のスペースを設け、29日までセール中だ。


  5,000元(1元=16.5円で82,500円)買い上げ1回につき50元(825円)のギフト券が、10,000元(同165,000円)で100元(1,650円)のギフトカードが1枚もらえる。


  ちようど今年は、10月1日からの国慶節の大型連休の最中に当たる。日本で「中秋節」を過ごす訪日中華圏の観光客が異国で食べる「月餅」の味はどんなものだろうか?


  ネットとリアルの融合がこうしたところからも始まりそうだ。


今週の目次




今週の業界トピックス

ローソン 基本を大切に、定番品の強化を最重点課題とする
セブン‐イレブン・ジャパン ベトナム6大学からインターンシップ受入れ
オール日本スーパーマーケット協会 55周年記念大会は沖縄で11月15日に開催


メーカー トピックス

カゴメ 40g以下に糖質量を抑えたごはんメニュー新発売
東洋水産 秋冬へ「マルちゃん あつあつ牛すきうどん」発売
日本製粉 イタリア・ナポリ産パスタの輸入・発売を開始


今週の開店情報


SJW新店レポート

駅前MDと競合対策MDの二本立て戦略で商圏を深耕
 センター北駅前 東急ストア
イートインとマルシェを融合した小型店、隣のイオン新浦安店とは差別化して展開
 イオンスタイル新浦安MONA
商品やサービスを絞り込み、より買い求めやすい店舗へ
 フードスクエアカスミ 稲毛海岸店


初の〈1合用〉釜めしの素 大塚食品「銀座ろくさん亭」の新戦略

市場の変化に対応 釜めし売場活性へ
銀座ろくさん亭シリーズ7アイテムに強化


世界が感動する日本のおもてなしの歴史的変遷と実際・40

― OMOTENASHIが日本の代名詞に ― 小澤 信夫


食品マーケティング

日清フーズ、冷食パスタから常温「青の洞窟」へ刺激
 *常温パスタソースの付加価値メニュー「青の洞窟」に完熟トマトソース
 * 冷食に「超もち生パスタ」や「ガツのせ」を投入


今週の大店立地法公示速報


交差点

人生百年の時代とは!



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