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No.951-2017/10/02

ここまで来ている「キャッシュレス社会」(中国・上海)

No.951号

アリババとテンセントが独占


  中国・上海の朝食風景。路面店で手っ取り早く食べられる包子(パオズ)や豆乳を買って、職場に向かう人が多い。変わらぬ風景だが、ごくわずかの地元住民が現金で払うだけで、大半が「スマホ決済」に変わっていた。あっという間に「キャッシュレス社会」になった中国から学ぶものは…


  ほとんどの人がアプリを開いて、商品の個数を入力、壁に掲げてあるQRコードに向けて「ピッ、ピッ」。店員に「支払い完了」のサインを見せ、商品を受け取る。


  この決済システムを独占しているのが、ネット通販で知られるアリババの「支付宝支付(アリペイ)」と中国版LINEで急成長したテンセントの「微信支付(ウィチャットペイ)」だ。


  銀行口座から直ぐに引き落とされるアプリで、手数料も安い。超巨大企業にのし上がった両社とも、トヨタの2倍の時価総額40兆円を競う。


  クレジットカードのような仰々しさはなく、コンビニや露店でも使える。真偽のほどは確かでないが、「物乞い」でもこの決済を利用していると言われるほどだ。


  訪日観光客でにぎわう奈良の商店街で「中国人のグループがいきなり店に入ってきて、携帯を振り回すので、帰ってもらった」という話を聞いたことがある。店の従業員は「中国人のマナーの悪さ」を口にしたが、「これで払えますか?」と聞いただけだった。


  レンタル自転車、タクシーの配車など、あらゆるジャンルの決済に使われている中国の「スマホ決済」。日本の食品スーパーでもカード払いが急増しているが、トータルでは現金が主流だ。


  「日本が遅れている」ということを声高に言うつもりは毛頭ないが、隣国の現状を良く知っておいて損はない。現場で一見の価値はある。


今週の目次




今週の業界トピックス

ダイエー 創業の理念を継承し、スーパーマーケットとして独自路線を確立する
ジャパンミート 念願だった1,000億円の売上を達成
新日鉄興和不動産 新ランドマーク「赤坂インターシティAIR」開業


メーカー トピックス

明治 小学生高学年と親子約360名を招きスポーツイベント


新連載 マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・1

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


SJW新店・改装店レポート

次から次へと競合店が出店、老舗店舗が満を持して大改装を断行した
 オークワ 橿原常盤店
西友退店の中心商店街に出店、地場商品を充実し、新たなSMモデルに
 平和堂 フレンドマート大津なかまち店
ベーカリーとデリカを特徴とする生鮮コンビニ1号店
 リブレキッチン国府台店


マーケティング戦略

大塚食品 チアシードビスケット5品目に強化
合同酒精 瓶チューリキュールをリニューアル


チェーンストア・コンビニの8月度販売概況

お盆など天候不順によりマイナスの影響
ショッピングセンターは逆に好調に推移


食品マーケティング

チルド麺・即席麺、冷やしから急速に温麺へ
夏場の冷やし麺不振を温麺で奪回なるか
 *東洋水産、スープを追求「芳醇コクしょうゆ」など
家庭用ドライパスタ、やや需要低迷続く
 *ドライパスタ&ソース・「早茹で、ソース味の特異性」訴求 


今週の大店立地法公示速報


交差点

謎だらけの効能食品



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