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No.954-2017/10/30

接客要員増やし会話の溢れる店づくり(マルエツ大久保駅前店)

No.954号

買物のスイッチの入る店


  新しいスーパーマーケット像を求め、マルエツが1年半かけて研究してきたモデル店である「マルエツ大久保駅前店」が10月20日開店した。千葉県習志野市の建て替え店舗で、売場面積は約600坪。


  同社は2016年3月、「新しい店づくり推進プロジェクト」を社長直下の組織として設置。その狙いを上田真社長は「マルエツは首都圏の恵まれたマーケットで品揃え重視の政策で、ある程度お客様ニーズを吸い上げているが、今後を考えると非常に大きなマーケット変化が予想され新しい形を作っていかないといけない。お客様に受け入れて頂き、かつ持続可能なオペレーションを構築するのがコンセプト」と説明。


  自ら店長に就いた吉田雅彦新しい店づくり推進プロジェクト部長兼大久保駅前店店長は専任2名、兼任6名のPT体制で1年に亘り全国の200店ほど見て、定点観測もしたという。


  この新店では「活気に満ち溢れ、お客様の買い物スイッチが入る店をコンセプトに、お客様にどんどん近づいていく」と言い、お客様と会話できるコーナーを増やした。実際、仕組みとして店員が売場の中にいる仕掛けが施されている。まず、惣菜売場ではバックヤードと切り離して惣菜の対面ショーケースを置き、常時2名が接客、フロア部のバイキングコーナーにも1人付ける。店舗入り口には初の試みとして案内係を2名おき、生鮮デリカでは調理係が売場に立つ。キッチンイートピアも設置、イートインではカウンターでコールドプレスジュースを提供する。人の顔が見える売場づくりだ。


  一方で、鮮魚、精肉などで行っていた焼魚、唐揚などの生鮮デリカは専用の生鮮デリカ室を設置して運営の合理化を図っている。


今週の目次




今週の業界トピックス

イズミ 食品前期比割れで営業減益、既存店7年ぶりに減
イオン 金融、ディベロッパー事業が寄与し、連結営業最高益を更新


メーカー トピックス

昭和産業 ベトナムに技術支援の新会社を設立


今週の開店情報


巷で秘かに売れ始めている 注目!フーズ&ドリンクス

龍屋物産[中華街風麻辣海老ピー]
中華料理の重要スパイス“花椒”でピーナッツを演出


SJW新店レポート

ワインを酒売場から独立しチーズ併設、鮮魚の壁面を丸く膨らませる演出
 フレッセイ 上並榎店
健康促進を図る観光モール、イートインやバル併設しデリカゾーンを充実
 イオンモール松本/イオンスタイル松本


SJW海外店レポート 中国|香港

「くまモン」が出迎えてくれる日本が「グッ」と詰まった食品スーパー
 一田(YATA) 将軍澳店


チェーンストア・コンビニの9月度販売概況

旬のサンマや秋鮭の不漁が鮮魚全体に影響
低気温から鍋商材は好調に推移


企業動向

味の素AGF、食用油ギフトに豪州産オリーブ油採用


食品マーケティング

首都圏も“鍋ものシーズン”入り
 *中心はストレートタイプの大型パウチ~1、2世帯向け小ロット
 *出汁は寄せ鍋中心に豆乳ごま~キムチ等々へより多様化
東洋水産、マルちゃん「麺づくり 魚介とんこつ醤油」発売
 *発売25周年で食感の改良へ


今週の大店立地法公示速報


交差点

HCを超えた「新都市型店」


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