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No.955-2017/11/06

いなげや、移動スーパーを開業。「行商」で地域を支える

No.955号

時代を超え、大八車が軽トラに


   「1900年(明治33年)に創業した猿渡浪蔵翁はこの東大和周辺を大八車を引いて行商していた。今回、117年の時を超えて大八車が軽トラックになって、行商を再び始めることになり、大変熱い思いを持ってこの日を迎えた。いなげやには健全な社会を強く希む『すこやけく』の精神と、お客様の喜びを自分の喜びとして感じる人間集団になろうという商人道の実践という理念がある。今は、これまでのように店に商品がたくさんあれば良い時代ではなく、一人一人にきちっと対応していく時代に変わってきたのではないかと思う。いなげやの創業の理念をとくし丸で時代を超えて、形を変えて実現しお客様に喜んでもらいたい」。


  いなげや成瀬直人社長は10月26日、いなげや小平小川橋店での「移動スーパーとくし丸1号車」出発式で感慨深くこう挨拶。


  とくし丸は、スーパーマーケット企業と提携して移動スーパー事業を進めている。全国で80社と提携、今回のいなげやで251台目になる。住友達也社長は「買い物に来て頂いていた方々がいろいろな事情で店に来られないお年寄りが沢山増えている。それならばこちらから出かけようというのがとくし丸の趣旨。1軒ずつ車を止めて店を開く。手間がかかるがこれが最も効率的。1対1の相対商売でお年寄りには非常に喜ばれている。週2回訪問するので、『次これを持ってきてね』という御用聞きもできる」と話している。


  いなげやの1号車は300品目1,000点を積み込んで、小平市、東大和市で営業。木金コース(39か所57人)、火金コース(38か所54人)、水コース(15か所、16人)、計92か所127人の客数でスタートした。


  1号車は社員が担当するが、2号車以降は個人事業主が販売する予定で、2020年度までに40台までに拡大する計画。エリアは八王子・立川などの中央線沿い、厚木・相模原、青梅市など3エリアを想定する。


今週の目次




流通羅針盤

スーパーマーケット3団体
年次統計調査報告書まとまる


今週の業界トピックス

ヤオコー 熊谷物流センターを開設、3センター体制に
オークワ カード会員対象に「食と暮らし博」を開催


メーカー トピックス

明治 差別化チョコで国際的なブロンズ賞を受賞
日清製粉、日本製粉、昭和産業 今年12月20日から業務用小麦粉を値上げ


今週の開店情報


SJ中間決算レポート GMS篇

増収増益は1社のみ、3社が営業赤字
 食品堅調に推移、店舗リストラで改善傾向に


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・3

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


SJW新店・改装店レポート

アジアのコミュニティプレイス目指し国内外の需要に応えるGMS
 イオン那覇ショッピングセンター
三浦屋から営業主体をいなげやに変更、18坪の三浦屋グルメとのコラボ
 ブルーミングブルーミー グランエミオ大泉学園店


SJW海外店レポート 中国|上海

庶民対象の「生鮮スーパー」虹橋開発区の隣接地に1号店を出店
 MOON STAR


マーケティング戦略

モランボン 鍋用スープキャンペーンを展開
合同酒精 リキュールの新商品2種を発売


食品マーケティング

<食品界、話題の焦点>
佐藤食品工業、パックご飯・新工場2年後に稼動
 *包装米飯の伸びで生産増強へ=新投資40億円=
ファーマインド、台湾公社と青果の輸出入交流へ
 *5年後に相互で100億円の取引目標
 *国内オリックスとの提携は相互メリットの発揮


今週の大店立地法公示速報


交差点

EC、生鮮品にも浸食



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