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No.961-2017/12/18

SJW店舗ウォッチング /セブン-イレブン千代田二番町店

セブンの“ひとと環境にやさしい”次世代型モデル店舗

No.961号

「環境負荷の低減」「働きやすさの向上」「快適な店内環境づくり」


  セブン‐イレブン・ジャパンは本社(東京都千代田区)に付設する千代田二番町店を「ひとと環境にやさしい店舗」のモデル店として、12月7日リニューアルオープンした。国内外の様々な分野を代表する企業の持つノウハウを公募で募集。その中から38社の58技術・設備を採り入れた最新型店舗に仕上がった。それぞれ技術・設備を6ヵ月間かけて検証し、効果的だと判断したものは全国約2万の店舗に順次導入していく。


  今回の取り組みにより、店舗全体の外部調達電力を約28%削減することが可能になり、店内作業時間を1日当り約5.5時間削減することができるという。古屋一樹社長は「地域とともに成長するためには環境対策は欠かすことのできない取り組み。また、働きやすい環境を整えれば従業員の接客も良くなり、来店客増にもつながる」と述べ、今回のモデル店の取り組みを各店へ伝播することが既存店売上の底上げにも寄与すると判断している。


  環境負荷低減、働きやすさの向上、快適な店内環境づくりのための主な技術・設備の事例を挙げる。フランスの大手建設会社の路面型太陽光発電設備(アジア初)、純水素燃料電池の発電利用(国内コンビニ初)、高効率太陽光発電システム、自動調光機能付き店頭看板。CO2冷媒を使用した冷凍・冷蔵設備の導入で環境負荷の低減を図るとともに従来固定式であった冷凍・冷蔵ケースの陳列棚をスライド式にすることで作業効率を改善(中野冷機、パナソニック)。スライド式棚、ブラケットの採用。従来、固定式であった商品陳列用棚板を全てスライド式に変更。商品補充の時間が減少し、作業効率が向上(オカムラ、コクヨ)。レジ袋簡易取り出し/袋開口機能(コクヨ)でレジ袋を取り出す作業と身体負荷の軽減が図られる、など58技術。


  セブン‐イレブンでは環境への負荷を低減できる設備の導入や従業員が働きやすい環境の整備、「近くて便利」な店づくりを通じ、広く社会的課題への対応を推進していく方針。ESG(環境・社会・ガバナンス)といわれる企業と社会の共生の重要性が叫ばれている昨今、セブン&アイ・HDではこれらへの積極投資を行い社会的責任を果たす。


今週の目次




流通羅針盤

食の外部化比率が高まり、各業態の中食への参入進む


新 激戦地 ストアシーイングMAP

調布駅~仙川駅周辺 東京都|調布市


今週の業界トピックス

イオン 2020年度営業収益10兆円、営業利益3,400億円目指す


メーカー&ベンダー トピックス

三井食品 中間決算、飲料、酒類が全体を牽引。販管費を抑え増収増益


SJ中間決算レポート SM篇

8社計増収増益。人件費増を売上増でカバー
3月期上期、サミット、ヤオコー、関西スーパーが既存店プラス


SJW新店レポート

生鮮3品を主体にした都市型300坪SMのヤオコー新業態
 八百幸 成城店
デリカ化進め「コミュニケーションのある店」づくりめざす
 マルエツ 大久保駅前店
惣菜と鮮魚は母店から1日3便で供給。店内作業を徹底して軽減
 ベイシア スーパーマーケット越生店


産学連携講座開催

淑徳大学とグローバル経営のサラヤが産学連携講座開催


企業動向

伊藤園、18年4月期の上半期は増収増益


食品マーケティング

カップ入りフルーツデザートの販促進む
―果実少ない暮れから新年に伸びる?-
 *マルハニチロ「ちょっと贅沢」シリーズにりんご追加発売
 *フジッコは「フルーツセラピー」に記念限定品を販促
―「ゆず~レモン果肉入り」を1月末まで発売デモ-
マルちゃん「赤いきつね・緑のたぬき天そば」でキャンペーン
 *東洋水産、売れ筋上位の即席カップ麺でQUOカード当たる


今週の大店立地法公示速報


交差点

新しいものの「導入条件」



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