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No.962-2017/12/25

SJ施設ウォッチング ローソン イノベーションラボ

ローソン、袋詰めまで自動化した新型レジロボ(セルフレジ)

No.962号

加盟店の省力化とビッグデータの収集に寄与


  ローソンは12月7日、ITや人工知能(AI)を活用した次世代型コンビニエンスストアを研究する施設(ローソンイノベーションラボ)を業界専門誌向けに公開した。この施設は17年10月に東京都港区の大手電機メーカーの一角に設けられ、多くのメーカーが参画し、社会の変化や技術の進展に応じて、次世代のコンビニはどうあるべきかを研究・実験している。


  コンビニの人手不足は常態化しており、今後も改善される余地は少ない。ITやAI(人工知能)を駆使した効率的な店舗運営技術の開発が焦眉の急となっている。ローソンイノベーションラボの取組みでは深夜時間帯のレジの無人化がマスメディア等で大きく取り上げられているが、これはその一部で実際は同社が将来取り入れるべく検討している色んな技術が装置された場となっている。


  アマゾンなどのネット通販による脅威が高まっている中、リアル小売業はどう価値を出していくかという課題を突き付けられている。そんな中でローソンでは「高齢化社会での接客、リアル店舗でのお客様の買物の楽しさを追求していく。ローソンの接客は、決して今まで自慢できるものではない。その原因として色んなサービスメニューを投入し、店舗従業員へ負荷を相当かけてきたという実態がある。今後、ラボで開発された技術を活用して、店舗従業員の負荷を軽減し、顧客への接客の時間をどれだけ増やすことができるかという課題に取り組んでいく。最終的な目的はレジを無人化し、売場でしっかりとした接客ができる状態にするところにある」と話している。


  まずは、スマホに専用アプリをインストールしたお客様が商品のバーコードをアプリで電子決済し、レジを通す必要のないサービスの実験展開を18年春より2~3店舗で始める。16年冬にパナソニックと大阪府で共同実験したセルフレジ「レジロボ」の改良型の実験も来春以降開始する。また、お客様が店内にあるゲートを通るだけで精算が完了し、その商品を自分のバックに入れるだけで買物を済ますことができるというお客様や店にとっても省力化につながる技術もラボでは研究開発している。


今週の目次




今週の業界トピックス

ユニー 悠然鶏や悠健豚使用の洋風冷凍惣菜が好評


メーカー&ベンダートピックス

日本アクセス 大賞にはニチレイ「本格炒め炒飯」、アイスは「明治エッセル…」
東洋水産 「包装米飯」で価格改定


日本チェーンストア協会 2017年チェーンストア10大ニュース


今週の開店情報


SJW新店レポート

都心に近い駅前複合ビル地下1階への居抜き
 ヤオコー 浦和パルコ店
対面近海魚、鮮魚寿司など水産を強化して支持集める
 ライフ 氷川台店
EDLPの『共感プライス』を大幅に拡大、節目の茨城県内100店を達成
 フードスクエアカスミ 龍ケ崎中里店


SJスペシャルレポート

積極的にスーパー等へ商品供給し販売量の拡大を目指す
 JA全農 生活リテール部商品開発課 山崎 智弘 氏


新 激戦地 ストアシーイングMAP

稲毛海岸駅・検見川浜駅周辺 千葉県|千葉市美浜区


定例フォーラム「流通大会2018」の開催概要が確定

「改革への新たな視点」がテーマ
ファミリーマート、三菱食品、イオンリテール、アクシアル リテイリング、ウエルシア薬局、
サントリーコミュニケーションズ、ライオン、アスクル、経済産業省などが講演


巷で秘かに売れ始めている 注目!フーズ&ドリンクス

光浦醸造工業 [レモンソルト 熟成塩レモン]
様々な料理のアレンジに力を発揮する万能調味料


食品マーケティング

三菱食品が見る2017年の総括
2017年を振り返り、次の準備へ
*原正浩・マーケティング本部長兼戦略研究所長


今週の大店立地法公示速報


交差点

回転寿司の1皿100円は消える?



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