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No.963-2018/01/08

迎春

明るい2018年に 本年も宜しくお願い申しあげます

No.963号

客の喜びを店の生きがいに・・・


  未来のスーパーマーケットは、「ロボットによる接客」「店からレジが消える」「タブレット付きショッピングカート」「冷蔵庫と連動してレシピができる」そして「ネットで注文、ドローンで配送」。そういう時代が本当にやってくるかもしれない。でも、初夢は置いといて、現実の課題に戻そう。


  ショッピングカートに決済機能がなくてもよい。カートの傘立ての受け口を大きくして杖が立てられるようにして、杖をつく人の買い物を楽にしてあげることが先決だ。そういうカートを使っていない店があるのだ。消費者の不満解消はいろいろあるが、シニアが増える、シニア対策と言いながら、最も足元の簡単なことをおろそかにしている。


  冷蔵庫がスーパーマーケットと連携し、メニューに足りない食材を表示して売場まで案内するのは素晴らしいが、今は店の売場レイアウトを客に渡して商品の配置を覚えてもらい、買いたい商品の売場にさっと行けるように、買い物効率化の手助けをしてあげることが必要。そして、調理の時短を求める忙しい主婦に簡単にできるメニューと、家族団らんの食卓が楽しくなる、料理の盛り付け方を教えてあげることに力を注ぐことが重要なことである。


  最近は、スーパーマーケットも新しい取り組みを考えるようになり、「買う前に味を知ってもらおう」「料理の仕方を教えよう」と、試食販売を飛び越えたイートインのレストラン化や、買い物や生活に困るシニアを対象に作業の手伝いをすることに消費者は喜んでいる。


  スーパーマーケットは地域密着と言い続けて来たが、実際には消費者との対話をまったくと言っていいほど怠ってきた。必要なことは地域住民との接点を強めることだ。そういう意味で、シニア対策として、店内でラジオ体操や通路をウォーキングコースに工夫している店も出てきた。これも消費者受けは非常によく、こうした姿勢をさらに強めて明るい2018年にしていきたいものである。


今週の目次




2018年 トップの年頭メッセージ

日本チェーンストア協会 会長
 清水 信次 氏
日本スーパーマーケット協会 会長
 川野 幸夫 氏
新日本スーパーマーケット協会 会長
 横山 清 氏
日本ショッピングセンター協会 会長
 清野 智 氏
全日本コーヒー協会 会長
 横山 敬一 氏


今週の業界トピックス

イオン 中計発表。GMS、SMの食品事業、地域で再編
イオンリテール イオンスタイル松本で個食冷凍惣菜販売
日本製粉 人事異動(1月1日付)


SJW新店レポート

シニア対応のG.Gストア、初の新店。高齢商圏でGMS再生図る
 イオンスタイル 検見川浜
S&Bで駅通勤客に加え、足元のヤングファミリー客増える
 エコス TAIRAYA 志木店


チェーンストア・コンビニの11月度販売概況

低気温により客数に影響
CVSは客数減の影響受け苦戦、SMは好調


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・6

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


食品マーケティング

2018年、食を取り巻く環境変化
三菱食品が予測する2018年の展望
 *消費の動向と2018年消費キーワード
 *これからの消費動向は?


今週の大店立地法公示速報


交差点

イオングループの改革



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